四方田犬彦×酒井順子「女たちは秘密をもつ」 in東京
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四方田犬彦×酒井順子「女たちは秘密をもつ」
『母の母、その彼方に』刊行記念イベント
2016/3/3(木) 19:00~2016/3/3(木) 20:30
イベント受付開始時間 2016/3/3(木) 18:30~
〈四方田柳子という女性を知りませんか――。〉ヴェネツィアで受け取った、1通のメール。
心当たりのない、この謎の人物の出自を調べていくうちに辿りついたのは、祖父との封印された思わぬ関係だった。 やがて100年の時を経て、祖母・美恵、母・昌子、そして柳子それぞれの真実が明かされていく。
明治・大正・昭和を生きた、四方田家の三人の女たち。彼女たちのドラマチックな「物語」を、文献資料とインタビューによって瑞々しく映し出したのが、長編エッセイ『母の母、 その彼方に』です。このたび刊行を記念して、著者の四方田犬彦さんとエッセイストの酒井順子さんが、初めての対談をおこないます。
四方田さんはこの物語を書きはじめて、「秘密をもつ女と、秘密をもつことに耐えられない女がいる。だが多かれ少なかれ、女たちは秘密をもち、それは男の眼が届かない場所に、きわめて巧妙な形で仕舞いこまれている」というレッスンを与えられた、といいます。そして、孫として 、息子として、男として、三人の女たちを描いた四方田さんが、最後に向き合わねばならなかった自らの喪失感とは? さまざまなアプローチ で女性の人生や欲望をつまびらかにしてきた酒井さんと、ファミリーヒストリーの中に隠された女たちの秘密を語ります。
*当日、会場で書籍をお買い上げのお客様に向けて、四方田さんと酒井さんのサイン会を行います。なお、お時間の都合上、著者一人につき一冊までとさせていただきますので、ご了承ください。
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プロフィール
四方田犬彦 ヨモタ・イヌヒコ
1953年生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。ソウルの建国大学校に始まり、コロンビア大学、テルアヴィヴ大学、明治学院大学などで、教授・客員教授として教鞭を執った。言語表現と映像、音声、都市を対象に批評活動を行なう。著書は140冊を超え、『月島物語』で斎藤緑雨賞、『映画史への招待』でサントリー学芸賞、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞、『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』で桑原武夫学芸賞、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他の著書に『ハイスクール1968』『ラブレーの子供たち』『先生とわたし』『書物の灰燼に抗して』など多数。また、これまでサイード、ダルウィーシュ、パゾリーニを翻訳した。
酒井順子 サカイ・ジュンコ
1966年東京生まれ。高校時代より雑誌に寄稿し、大学卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。二〇〇三年に刊行した『負け犬の遠吠え』(講談社)はベストセラーとなり、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞。他著に『裏が、幸せ。』(小学 館)『中年だって生きている』(集英社)『気付くのが遅すぎて、』(講談社)『「芸」と「能」』(幻冬舎・清水ミチコと共著)など多数。
※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前になります。
チケット情報
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