【オンライン講義】生成と多重視点の仏教学:「論争」から考える日本仏教の思想 第十七回(近世編2)

イベントは終了しました

  1. TOP
  2. 教室、ワークショップ

【オンライン講義】生成と多重視点の仏教学:「論争」から考える日本仏教の思想 第十七回(近世編2)

2020/11/21(土) 16:00~2020/11/21(土) 18:00

  • 【オンライン講義】生成と多重視点の仏教学:「論争」から考える日本仏教の思想 第十七回(近世編2) イベント画像1


概要
 この講義では、様々な「視点」(パースペクティブ)とその切り替えを鍵に、日本仏教の思想について考えてみたいと思います。
 例えば真言密教と空海、専修念仏と法然などが分かりやすいですが、我々はしばしば、個別の仏教思想と僧個人の密接な繋がりを前提に仏教の歴史を考えます。しかし、それこそ真言密教を空海の思索や内面の産物とするように、それぞれの思想を個々の僧に還元してよいか疑問は尽きません。
 それは、決して歴史的な「視点」ではなく、むしろ近代の我々が考案した思想史の「視点」なのではないでしょうか?詳しくは講義内で紹介しますが、そのような我々の近代の「視点」を打ち砕く歴史的な物証は、既に多数発見されています。
 したがって、むしろ次のように考えるべきかも知れません。
 奈良・平安から江戸・明治までの日本仏教の歴史をふりかえるに、それまでにない斬新な仏教理解が登場する背景として、常に僧達の「多重視点」(マルチ・ペースペクティブ)が存在しました。その「多重視点」の交差から、真言密教も、天台本覚思想も、専修念仏も、純粋禅も生成してきました。
(あるいは、我々の「多重視点」も交差し、新たな仏教の理解を生成し続けているのかも知れません。)
 僧達の「多重視点」がもっとも鮮明に観察できる事象がなにかといえば、彼らの間の「論義」「談義」、広義の「論争」でしょう。インドや中国、チベットと同じく、日本の仏教にも長い論争の歴史があります。それは奈良から平安時代の初めにかけて輸入された「空有の諍論」に始まり、中世の諸宗の組織的で洗練された論義の伝統、そして近世のキリスト教を対象とする異端論争へつながっていきます。
 この講義では、上に述べた「視点」や「多重視点」をキーワードに日本仏教の論争の歴史を概観し、その思想の生成の局面についてお話します。
 最後に、ポイントとなる日本仏教史の論争を紹介しておくと次の通りです。
  ①奈良末から平安初期にかけての教学論争「諍論」
  ②鎌倉~南北朝期の問答「論義」
  ③室町~江戸期の諸宗教の論争「宗論」

担当講師
亀山隆彦(龍谷大学非常勤講師、京都大学研究員)

参考図書

コメント

チケット販売期間外です

販売
期間

2020/10/14(水) 18:00~

2020/11/21(土) 14:00

PassMarketのチケットについて

チケット情報

このチケットは主催者が発行・販売します

【オンライン講義】生成と多重視点の仏教学:「論争」から考える日本仏教の思想 第十七回

1,000円

お支払い方法

PayPay残高 PayPay

クレジットカード決済

  • JCB
  • VISA
  • Mastercard
  • Amex

コンビニ決済

※コンビニ決済は別途手数料がかかります。
 またお支払い期限がございます。
 詳細はこちらをご確認ください。

チケットの取出し方法

チケットはこちらまたは
お申し込み時に登録したメールアドレス
よりご確認いただけます。

お問い合わせ先

メールアドレス

info@kamishitiken-bunko.com

このイベントを見ている人にオススメ

読み込み中


▲このページのトップへ