nyx×GACCOH 「マルクス・ガブリエル入門」第3回「21世紀のための精神哲学」 in京都

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nyx×GACCOH 「マルクス・ガブリエル入門」第3回「21世紀のための精神哲学」

2018/6/9(土) 18:00~2018/6/9(土) 20:00

イベント受付開始時間 2018/6/9(土) 17:30~

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nyx×GACCOH 「マルクス・ガブリエル入門」

新年の特集番組『欲望の資本主義2018』への出演やベストセラー『なぜ世界は存在しないのか』の待望の日本語版刊行などを通して、マルクス・ガブリエルという哲学者の名前を最近知ったという人も多いかもしれません。ガブリエルは現在37歳とまだ若いにもかかわらず、弱冠29歳でボン大学の正教授に就任するなど華々しい経歴の持ち主であり、著書も既に多数あります。とりわけ2010年代に入ると、ガブリエルは「新しい実在論」の提唱者として知られるようになります。ガブリエルの「新しい実在論」は、年長のカンタン・メイヤスーの「思弁的唯物論」やグレアム・ハーマンの「オブジェクト指向存在論」などとともに、広い意味での大陸哲学の「実在論的転回」の一翼をにない、ポスト構造主義以後の現代思想の最前線に位置する哲学的立場の一つとして、世界的に注目されています。この講座はガブリエルの哲学(「新しい実在論」)への本格的な入門講義です。『なぜ世界は存在しないのか』が日本語で読めるようになったのですから、それを活用しない手はありません。『なぜ世界は存在しないのか』をガイドブックとしながら、ガブリエルの思想を3回にわたって解説していきます。『なぜ世界は存在しないのか』をこれから読んでみたいという方や、読んでみたものの消化不良なので一から説明してほしいという方を対象に、できるだけわかりやすい講義を心掛けます。

第1回 「なぜ世界は存在しないのか」
ガブリエルの「新しい実在論」の柱は二つあります。第一の柱は「世界は存在しない」という思想です。初めて耳にすると奇異に感じられますが、本講義では最初にこの思想をとりあげ、これによってガブリエルが何を言おうとしているのか、またそれは何のためなのかを噛みくだいて解説します。またそれに先立って講義の冒頭では、途中で道に迷わないように、予め『なぜ世界は存在しないのか』の全体の見取り図も提示します。

第2回「新しい実在論」
「新しい実在論」の第二の柱は「意味の場」の理論です。「世界は存在しない」という思想に古い建造物を取り壊す役目が割り当てられているなら、「意味の場」の理論に期待されているのは、新しい建造物をたてるための地ならしと基礎工事という任務です。これら二つの思想はそれぞれ「新しい実在論」の否定面と肯定面として一枚のコインの裏表とも言えます。本講義では、このような二つの思想の相互関係を見失わないようにしながら、「〈存在する〉とは〈意味の場に現象する〉ことである」というガブリエルの存在理解をとりあげ、その具体的な内容と独自性について解説します。

第3回「21世紀のための精神哲学」
しかしさらに「新しい実在論」そのものを構築するという大仕事が残っています。ガブリエルは「精神」という概念を軸にすえてこれに着手しますが、残念ながら本書ではそれに十分に成功しているとは言えません。そのため『なぜ世界は存在しないのか』の後半は前半に比べると話の焦点がぼやけている印象があり、著者の真意が見えにくくなっています。そこで本講義では後半部のうち、特に宗教と芸術の章をとりあげ、ガブリエルが直面している課題がどのようなもので、それにどのような解決を与えようと苦心しているのかを解説し、いわば作者の視点を共有してみることで後半部の面白さを実感できるように努めます。

日程:
第1回 「なぜ世界は存在しないのか」・・・2018年4月7日(土) 18:00-20:00  終了いたしました。
第2回 「新しい実在論」・・・2018年5月12日(土) 18:00-20:00  終了いたしました。
第3回 「21世紀のための精神哲学」・・・2018年6月9日(土) 18:00-20:00


ナビゲーター: 浅沼光樹(あさぬま・こうき)

京都大学研究員・非常勤講師
 

参考文献:

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』講談社、2018年。
マルクス・ガブリエル+スラヴォイ・ジジェク『神話・狂気・哄笑』堀之内出版、2015年(付録として「なぜ世界は存在しないのか」の講演バージョンが収録されています)。
『νυχ』第2号、堀之内出版、2015年(M・ガブリエル「形而上学の根本的問いに対するシェリングの答え」およびその解題が収録されています)。
『現代思想』2018年1月号、青土社(M・ガブリエル「非自然主義的実在論のために」が収録されているほか、千葉雅也「ラディカルな有限性―思弁的実在論の10年とその後」によってメイヤスー、ハーマンらの思弁的実在論とガブリエルの新しい実在論の関係について見通しのよい理解が得られます)。

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