「つながり」の保育的発達論(川田学先生)3回連続講座|小学館せんせいゼミナール
「主体性」とは何か、保育界ではさまざまな議論が展開されています。
そのなかで川田学先生は、子どもが周囲と結んでいる「関係」に着目し、主体性とはすなわち「ヒト・モノ・コトとの『つながり』である」という独自の主体性論を展開しています(著書『保育的発達論のはじまり』(ひとなる書房)より)。
「せんせいゼミナール」の今回の連続講座では、保育界でいまもっとも注目されている研究者・川田学先生に登壇いただき、その「主体性=関係論」のあらましを直接学ぶとともに、「子どもが関係を生きている」とはどういうことか、そしてそこから見えてくる子どもの姿、「保育」のあり方を考えます。
川田先生ご本人にわかりやすく持論を解説していただく貴重な講座となります。保育を知的に深めたい保育者の皆さま、ぜひご参加ください。
★各回の内容(予定)はページ下方でご確認ください。
【対象】
保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、保護者のほか、子育てに関心のあるどなたでもご参加いただけます。
【参加方法】
オンライン
ライブ配信→Zoomウェビナー(講座の前日までにURL等送付)
見逃し配信→Vimeo(ライブ配信の翌日までにURL等送付)
【開催日時・テーマ】
- 第1回 3月10日(月) 19:00~20:30
「主体性」とは個人の能力なのでしょうか?
(「主体性=関係論」とは)
- 第2回 4月14日(月) 19:00~20:30
その環境は「生きて」いますか?
(関係を豊かにするためのモノ的環境論)
- 第3回 5月19日(月) 19:00~20:30
行事ってなくてもいいですか?
(関係を豊かにするためのコト的環境論)
※各回とも約2週間の見逃し配信付きです。
【個人受講料】
全3回セット7,500円(税込)/1名
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団体受講
園単位でのお申し込みも承ります。
園・施設単位で複数人での受講をご希望の場合は下記「団体受講申込フォーム」よりお申し込みください。
【団体受講料】
全3回セット 19,800円(税込)/1園
※受講人数制限はありません。
※お支払い方法は請求書払いとなります(国内園のみ)
※グループ園の場合は1施設を1園として承ります。
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【講師紹介】

川田 学(かわた・まなぶ)
北海道大学大学院教育学研究院准教授。1973年東京都生まれ。博士(心理学)。専門は発達心理学、保育学。おもな著書に『保育的発達論のはじまり』(ひとなる書房)など。近年は、日本各地の保育現場をまわり、保育と地域との関係史を研究しており、その一部をエッセイの形で、小学館「みんなの幼児と保育」で連載準備中。
【各回の内容・テーマ】※予定
- 第1回 3月10日(月) 19:00~20:30
「主体性」とは個人の能力なのでしょうか?
(「主体性=関係論」とは)
主体性を、子ども個人の能力と見てしまうと、大人が好む子ども像(≒優等生)に目の前の子どもを当てはめてしまいがちです。子どもの姿を、他者や環境との「関係」から読み取ることが大切な視点だと思います。
たとえば、苦手な食べ物の多い子どもが、栽培や調理の経験プロセスを通して、食の世界を広げていくことがあります。それは、保育を通した「その子と食べ物の関係性」の変化です。
子どもがさまざまな人やモノと結んでいる関係の質を読み解き、それがいかに変容していくのかを丁寧に見ていくことで、子どもの主体性を具体的に理解し、支えていく手がかりを見出すことを目指します。
- 第2回 4月14日(月) 19:00~20:30
その環境は「生きて」いますか?
(関係を豊かにするためのモノ的環境論)
「主体性=関係論」では、子どもが他者だけでなく、モノや生きものとのあいだのつながりも育んでいる点に注目します。
保育環境に存在する玩具や遊具には、意識的にも非意識的にも「こういうふうに遊ぶもの」「登ってはいけません」など、あらかじめ大人によって関わり方が決められているものが多いものです。安全の観点は重要ですし、リスク認知を育てる視点も重要ですが、大人には“意味不明”だったり、大して気にも留めない行為が豊かに生まれる環境への視点も、“あそび”を考える上では大切だと思います。
今回は、“あそび”とは何かについての話題と、“棒”など大人が用意したわけではない意味の不確定なモノが子どもとどんな関係を結ぶのかを考えてみたいと思います。
- 第3回 5月19日(月) 19:00~20:30
行事ってなくてもいいですか?
(関係を豊かにするためのコト的環境論)
国際的な視野で見たとき、日本の保育における「行事」の位置づけには興味深いものがあると思います。良きにつけ悪しきにつけ、日本の保育は年間行事予定に散りばめられた行事を軸として展開している面があります。
新型コロナウイルスのパンデミックは、日本の保育に対して"黒船"的な役割を果たし、運動会や生活発表会といった従来当たり前とされてきた行事の意味や実施方法について、再考を迫ることとなりました。世の中が落ち着きを取り戻していく中で、皆さんの園では行事をどのようにとらえていますか?
「行事に追われる保育」は、確かに問題をはらんでいます。しかし、子どもが人やモノだけでなく、コトとも関係を結びながら成長していくと考えると、「行事を無くせば子ども主体の保育になる」と単純には言えないでしょう。
これからの保育における行事についての考え方を「主体性=関係論」からひもといてみたいと思います。
【視聴方法・ご注意・お願い】

「せんせいゼミナール」は、小学館がプロデュースする保育者と教師のための研修講座シリーズです。信頼できる専門家や力のある実践者を講師に迎え、先生方の悩みや学びたい気持ちに寄り添う講座をお届けしています。
【主催】
小学館 教育技術編集室
せんせいゼミナール
https://kyoiku.sho.jp/senseiseminar/
チケット情報
このチケットは主催者が発行・販売します
オンライン講座|川田学先生「つながり」の保育的発達論/全3回セット
7,500円
受付中
お支払い方法
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