【ZOOM】第155回 ポエトリーカフェ・平井晩村 篇

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【ZOOM】第155回 ポエトリーカフェ・平井晩村 篇

双方向コミュニケーション型《気さくな詩の読書会(学び場・朗読)》

2024/8/3(土) 19:00~2024/8/3(土) 21:00

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第155回【ポエトリーカフェ:平井晩村 篇】

 [日時] 8/3(土)19:00~21:00(定員10名ほど)→13名に増席しました
※前橋文学館でのポエカフェ初開催を記念してのZOOM(オンライン)回です

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前橋は、近代口語自由詩の創始者とされる 萩原朔太郎(1886-1942)をはじめ、高橋元吉、萩原恭次郎、伊藤信吉など多くの詩人を輩出した、まさに「近代詩のふるさと」です。また群馬でみると、山村暮鳥(高崎市)・大手拓次(安中市)、また前橋ゆかりの詩人として、草野心平もいます。

平井晩村(1884-1919)は前橋市出身(朔太郎の二歳年長)で「民謡詩の先駆者」と呼ばれる詩人です(民謡「草津節」の“草津よいとこ”の一節も晩村の作)。
新聞記者をへて文筆業に専念した晩村は、民謡詩に限らず、短歌・俳句・小説・紀行文などで 明治~大正時代にかけ、多彩かつ多産に活躍しました。その精力的な創作活動の裏には、妻と三人の子どもたちとの幸せな生活を守らんとする強い意志がありました。しかし、晩村三十三歳のとしに、十年をともに過ごした愛する妻が先立ちます。自らも病を抱えながら、幼い三人の子を一人で育ててゆく日々。病身に鞭打つように創作活動をつづけるも肺結核が悪化し、晩村は愛し子三人をのこし、世を去りました。
晩村は前橋を代表する詩人の一人ですが、三十五歳で早世したこともあり、朔太郎などに比すと手頃な詩集も現在流通しておらず… どうしても埋没の感が否めません。けれど、詩情・情緒豊かな詩集『野葡萄』『麦笛』、随筆、少年少女小説や、伝記小説(『風雲回顧録』『国定忠治』)など… 晩村がその不遇な生の中で懸命につむいだ作品には、今を生きる私たちが読んでみても楽しめるもの、励まされるものが多くあります。かれの作品はもっと読まれていい。いや、読まれないと、もったいないです。

今回、代表作(詩歌・随筆・短編)を読みやすくまとめたテキスト・また年譜も配布いたします。
晩村の生誕140年、没後105年の今年。その生涯にふれながら、かれがその生を賭してのこした作品を皆で読み、ともに楽しく味わってみませんか。

[作品をちょこっと紹介]

「佐渡ヶ島」

恋し恋しのわが夫(つま)は
佐渡は四十九里波越えて
遠い小島へ金掘りに
一昨年立ってそれなりに

金のかんざし玉の櫛
桐のたんすに五百両
千石船に帆をあげて
帰るはいつの春じゃやら

寝物語りの一ことが
うそでないなら真(まこと)なら
たんすや、くしや、かんざしや
それはうそでも戻ろうに

飛んで千鳥となれるなら
いまも行きたや佐渡ヶ島
恋し恋しのわが夫は
遠い小島へ金掘リに

(初出)一九〇三年六月「文庫」*晩村19歳の作


「松毬(かさ)」赤城の麓を行ける或日

秋の日の赤城平に
松毬はしきりに落ちて
夕されば牧の男が
笛に抜く草の名もなし

櫨(はぜ)の葉はいつか黒みて
山の影森を浸しぬ
遙けさは人に別れて
只ひとり小路(こみち)を行けば

樫鳥は冥(くら)きに啼いて
雨と降る落葉のなかに
月出でぬ、かかる夕(ゆうべ)は
踊子の逢瀬もあらむ

里ちかく路をいそげど
寂寥は胸を襲いて
秋の日の赤城平に
松毬はしきりに落つる


「落葉」

落葉掻(か)くまで大人びし
いたいけな子に母はなく
父は庄屋へ米搗(つ)きに
留守は隣りへことづけて
連(つれ)もなければ只ひとり
裏の林で日を暮らす

(『野葡萄』)

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【ポエカフェって何?】
「ポエトリーカフェ」とは、2009年秋より「入りやすい、詩の入口を作ろう!」との思いでスタートした《気さくな詩の学び場》です。詩の活動を始めて以来「興味はあるけど、誰からなにから、読んだらいいのか」「楽しみ方が分からない」という方々に多く出会ってきました。そんな方々のなにか手がかりになれればと、こんな会をやっています。

ポエカフェ本編に入る前にミニ自己紹介を設け、Pippoが詩人の生涯を紹介しながら、ご参加の方々に作品を朗読いただき、自由に感想をのべてもらい、語らったり、自然に詩や詩人と親しめる流れをつくっています。詩や詩人についての知識などなくても大丈夫。初めてのかたも大歓迎です!

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[ご参加の方へ]
★会で使用する〈テキスト〉は事前にpdfにてご送付します。紙のテキストでご希望のかたには、郵送します。

[ご参加にあたってのお願い]
★〈会で使用するテキスト〉は少人数の本講座用に作成したものです。コピー配布や、第三者へ貸与など、受講目的以外の用途で使用することは、お控えください。
★〈ポエトリーカフェ〉は、みなで作品や詩人にふれて、楽しむことを目的とした会です。他のご参加者のかたがたへの強い批判・否定、またハラスメントにあたる言動等はお控えください。注意してもやめない場合、退場いただくこともあります。

《支援について》
★世界・国内情勢を鑑みて、2024年中に当方で開催の「ポエトリーカフェ」ご参加費の半額を(戦地などでの)救命支援団体、(被災地等の)復興支援 などへの送金にあてさせていただきます。予めご了承ください。

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2024/6/26(水) 16:00~

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