【神田伯剌西爾】第161回 ポエトリーカフェ・村野四郎 篇 in東京

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【神田伯剌西爾】第161回 ポエトリーカフェ・村野四郎 篇

双方向コミュニケーション型《気さくな詩の読書会(学び場・朗読)》

2025/2/23(日) 19:00~2025/2/23(日) 21:20

神田伯剌西爾(神保町)

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第161回【ポエトリーカフェ:村野四郎 篇】
[日時] 2/23(日)19:00~21:20(定員15名ほど)
    ※1ドリンク、オーダー別
     ※当会限定「ポエトリーおやつ」!あり(伯剌西爾さん協力)

[会場] 神田伯剌西爾(神保町)
      ※半蔵門線・三田線・新宿線「神保町」A7出口徒歩3分

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《村野四郎》詩人・実業家(1901-'75)
東京府北多摩郡多摩村(現 府中市)生まれ。

【略歴】少年期に北原白秋(『邪宗門』)に魅了され「文学」に目覚め、句作に熱中しつつ、独語圏の詩(とくにリルケ)に耽溺。1923年、萩原朔太郎『青猫』に強い衝撃をうけ、創作を「詩」に定める。のち、ブレヒト・ケストナー・リンゲルナッツなどの新即物主義に傾倒。モダニズムの主知的精神と新即物主義の芸術的調和をはかった、伝説の『体操詩集』(構成:北園克衛) を1939年に刊行し、戦前モダニズム詩の新たな地平を切り拓く。戦後はハイデガーの実存主義哲学に接近し、ニヒリズムに陥らず「実存への郷愁」「人間存在の根源」を模索する独自の詩境にて創作を展開(1960年『亡羊記』にて読売文学賞受賞)。また後進の詩人の育成にも熱心にとりくんだ。

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昨年夏より、平井晩村⇒萩原朔太郎⇒大手拓次、と《群馬近代詩人篇》を続けてましたが。今回は、村野四郎 をとりあげます(ポエカフェでは14年ぶり!)。
もともと、村野四郎は大好きなんですが… 前回の大手拓次篇(神保町回)で村野氏の詩を想起されたかたがいらして、 久々に全詩集を再読したところ。やはり、めちゃくちゃ良い…!「2025年のはじめは、村野四郎を皆さんと読みたい!」 という思いでいっぱいになった、という次第です。

村野氏は「文学は、実業の経済的な防波堤の内でなすべきもの」という信念のもと、四十年近くも実業界に身をおきながら、新たな詩表現を追求し続けた「二足のわらじ」詩人でもあります。仕事と創作/活動を両立したいかたの何か手がかりになることも、あるやもしれません。

奇しくも今年は、村野四郎さんの没後50年。今もなお新しい感受・発見を与えてくれる、村野四郎の生涯をたどりつつ、かれののこしてくれた詩を、皆でたのしく読みといてみませんか。

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[作品をちょこっと紹介]

「飛込」(二) より

僕は白い雲の中から歩いてくる
一枚の距離の端まで
大きく僕は反る
時間がそこへ皺よる
蹴る 僕は蹴った
すでに空の中だ
空が僕を抱きとめる
空にかかる筋肉

「吊輪」

僕は蝙蝠のように逆にぶら下る
空のパラシュートが僕を吊り下げる
僕はしばらくここに安定する
かけよる人達を見ながら
訝(いぶか)し相な人達の顔を見ながら
僕は
僕の世界を理解して

(『体操詩集』1939)
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「遠いこえ」

うつくしい思想が花ひらくかげに
私は目だたずに実をむすぶ

遠いこえが
近いこえの中に消されるように
私はたえず
私をうち消すものの中に生きた
昨日の花

おお 遠いこえ

(『抒情飛行』1942)
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「鹿」

鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小さい額が狙われているのを
けれども 彼に
どうすることが出来ただろう
彼は すんなり立って
村の方を見ていた
生きる時間が黄金のように光る
彼の棲家である
大きい森の夜を背景にして

「塀のむこう」

さよならあ と手を振り
すぐそこの塀の角を曲がって
彼は見えなくなったが
もう 二度と帰ってくることはあるまい

塀のむこうに何があるか
どんな世界がはじまるのか
それを知っているものは誰もないだろう
言葉もなければ 要塞もなく
墓もない
ぞっとするような その他国の谷間から
這い上がってきたものなど誰もいない

地球はそこから
深あく虧(か)けているのだ

(『亡羊記』1959)
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〈初期:俳句〉
足袋をつぐばあさん日なたぼっこかな

病人夢の話をする朝の白い蒲団

兄弟が寝ついた夜の噴水

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【ポエカフェって何?】
「ポエトリーカフェ」とは、2009年秋より「入りやすい、詩の入口を作ろう!」との思いでスタートした《気さくな詩の学び場》です。詩の活動を始めて以来「興味はあるけど、誰からなにから、読んだらいいのか」「楽しみ方が分からない」という方々に多く出会ってきました。そんな方々のなにか手がかりになれればと、こんな会をやっています。

ポエカフェ本編に入る前に軽く自己紹介タイムがあり。Pippoが詩人の生涯を紹介しながら、ご参加の方々に朗読いただき、自由に感想をのべてもらい、語らったり、自然に詩や詩人と親しめる流れをつくっています。詩や詩人についての知識などなくても大丈夫。初めてのかたも大歓迎!

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[ご参加の方へ]
★会で使用するテキスト:年譜・作品テキスト(全詩より代表作30~40篇をまとめたもの)
  事前にpdfにてメールご送付します。紙のテキストでご希望のかたには郵送します。

[ご参加にあたってのお願い]
★会場内では、マスクの着用をお願いします。
★〈会で使用するテキスト〉は少人数の本講座用に主宰が作成したものです。コピー配布や、第三者へ貸与など、受講目的以外の用途で使用することはお控えください。
★〈ポエトリーカフェ〉は、みなで作品や詩人にふれて、楽しむことを目的とした会です。他のご参加者の方々への強い批判・否定、またハラスメントにあたる言動等はお控えください。注意してもやめない場合、退場いただくこともあります。

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