【オンライン】 “詩の読書会” ポエトリーカフェ・茨木のり子 篇(第171回)

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【オンライン】 “詩の読書会” ポエトリーカフェ・茨木のり子 篇(第171回)

双方向コミュニケーション型《気さくな詩の学び場・朗読》

2026/2/21(土) 13:00~2026/2/21(土) 15:30

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第171回【ポエトリーカフェ:茨木のり子 篇】

[日時] 2/21(土)13:00~15:30(定員12名ほど)
          (開場 12:30)
  [ご参加費]¥2000(茨木のり子の年譜・テキスト込)
  *ZOOMを利用したオンライン開催
   *あんず文庫・加賀谷敦さんが一部、ゲスト参加
  
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茨木のり子(1926~2006)大阪府大阪市生まれ、愛知県西尾市育ち

《略歴》1926年6月、医師の父・洪、母・勝との間に長女として出生。11歳の年に母を亡くす。「女性も自立すべき」という父の方針のもと、1943年、帝国女子医学薬学専門学校(現 東邦大)薬学部(当時は東京・大田区)に入学。1945年8月の終戦時、茨木さんは19歳だった。戦争の渦中に苦い青春をおくった彼女は、戦後に軍国主義から一転、民主主義へという国の潮流のなかで自身の価値観の揺らぐ経験を通し、「自分の言葉を獲得しよう」と詩作に強い情熱を傾ける。清冽かつ率直な詩風で書かれた「わたしが一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」などの詩が幅広い層への大きな支持を得る。多くの代表作を生みだし、やがて「現代詩の長女」と呼ばれるほどの人気詩人へ。晩年はハングル(韓国の文字)を習得し、エッセイ集、韓国現代詩の翻訳なども手がける。
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さて。2026年初回の ポエトリーカフェは 茨木のり子 篇 です。
教科書をはじめ、さまざまなきっかけで茨木さんの詩に出会い、心にだいじにしてきた方々もきっと多いことでしょう。
清新で率直・平明、温かみのある詩風で知られる、茨木のり子 ですが。彼女は戦後に世の価値観が激変しゆく中で、「自分の頭で考え、発言・行動すること」の大切さを痛感します。彼女の一見、強く、潔く、叱咤するような詩の言葉の奥には、幾多の葛藤や願い、思いがありました。

ことしは茨木さん、生誕100周年。
この機に改めて、茨木のり子の作品と人(生涯)にみなで楽しくふれてみませんか。

大森「あんず文庫」より「茨木さんはずっと大切な詩人の一人」というご店主・加賀谷さんも一部参加くださいます。

~~ 「詩」をチョコっとご紹介  ~~

「わたしが一番きれいだったとき」

わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから青空なんかが見えたりした

わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達がたくさん死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落してしまった

わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆発っていった

(略)
わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように
              ね

(『見えない配達夫』1958年)

~~~~~~~~
「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志(こころざし)にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

(『自分の感受性くらい』1977年)

~~~~~~~~
(パンツ一枚で)

パンツ一枚で
うろうろしたって
品のあるひとはいるもので
暮しを共にした果てに相棒にそう思わせるのは
至難のわざでありましょうに
らくらくとあなたはそれをやってのけた
肩ひじ張らず ごく自然に

ふさわしい者でありたいと
おもいつづけてきましたが
追いつけぬままに逝かれてしまって
たったひとつの慰めは
あなたの生きて在る時に
その値打ちを私がすでに知っていたということです

(『歳月』2007年)*先に逝った夫への想いを綴った詩集


【参考文献】*入手しやすいものをご紹介 
【著作】『倚りかからず』(ちくま文庫)、『自分の感受性くらい』(岩波現代文庫)、『茨木のり子詩集』谷川俊太郎編(岩波文庫)、『茨木のり子集 言の葉』全三冊(ちくま文庫)、『茨木のり子全詩集 新版』宮崎治編(岩波書店)、『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)、エッセイ集『ハングルへの旅』、翻訳詩集『韓国現代詩選〈新版〉』(亜紀書房)
・評伝『清冽 詩人茨木のり子の肖像』後藤正治 他

   ****************
[ご参加の方へ]
★会で使用するテキスト:年譜・テキスト(入門用)を事前にpdfにてメールご送付します。紙でご希望のかたには郵送します。
[ご参加にあたってのお願い]
★〈会で使用するテキスト〉は少人数の本講座用に主宰が作成したものです。コピー配布や、第三者へ貸与など、受講目的以外の用途で使用することはお控えください。
★〈ポエトリーカフェ〉は、みなで作品や詩人にふれ、楽しみながら理解を深めることを目的とした会です。他のご参加者の方々への強い批判・否定、またハラスメントにあたる言動等はお控えください。注意してもやめない場合、退場いただくこともあります。

********************
【ポエカフェって何?】:「ポエトリーカフェ」とは、2009年秋より「入りやすい詩の入口を作ろう!」との思いでスタートした《気さくな詩の学び場》です。詩の活動を始めて以来「興味はあるけど、誰からなにから読んだらいいのか」「楽しみ方が分からない」という方々に多く出会ってきました。詩や詩人に楽しくふれ、よき"読み手”となるために、あるいはよき創作のために、どうぞお入りを。

本編に入る前にかんたんな自己紹介タイムがあり、のちに Pippoが詩人の生涯を紹介。ご参加の方々に作品を朗読いただき、感想・鑑賞など、自由に語らってゆきます。自然に詩や詩人と親しめる流れにしてますので、詩や詩人の知識などなくても大丈夫。初めてのかたも大歓迎!

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2026/1/9(金) 14:00~

2026/2/14(土) 14:00

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