人材育成/後輩指導のための人間関係構築方法 宮崎大学 谷田貝先生
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獣医師臨床・畜産の現場で昨今、最重要課題として考えられている人材育成について科学します。
人材育成や後輩指導の際、どうして分かって貰えないのだろう、後輩に嫌われそうで、言いたいけど言えない。その様な悩みや経験が沢山あるのでは無いでしょうか?
第一弾として、人材育成の土台となる対人関係・の構築について、科学します。
講義詳細
本講演では、私たちが日々の仕事で感じる「心のブレーキ」の正体を、「知性の発達段階」という理論に基づいて解き明かします 。個人の性格や努力の問題とされがちな「働きにくさ」や「世代間ギャップ」は、実は人それぞれの心のOS(オペレーティングシステム)のバージョンの違いから生まれる「認識のギャップ」が原因です 。
この理論は、ロバート・キーガンの成人発達理論を基にしており、人が物事をどう捉えるかを3つの段階に分けて説明します 。
段階1
自分の感情や欲求が世界の中心にある段階。主に幼少期の心のOSです 。
段階2
他者のルールや期待に応えることで、自分を定義する段階。社会に出て最初にインストールするOSと言えます 。
段階3
自分の内なる価値観や信念に基づいて行動する段階。長年の経験から培われるプロ意識がこれにあたります 。
この講演のゴール
参加者の皆さんが「自分が悪いわけではない」と客観的に捉えられるようになり、明日から実践できる解決策を見つけることです 。
解決に向けた3つのアクション
心のOSをバージョンアップさせ、認識のギャップを埋めるための具体的なアクションを3つご紹介します 。
1.自分の「心のブレーキ」を言語化する
まず、どのような時に「心のブレーキ」や「もやもや」を感じるのか、具体的な言葉で書き出してみましょう 。これは、自分の心の声に耳を傾ける第一歩です 。
2.他者のOSを想像する
次に、相手の言動の背景にある「信念」や「価値観」を想像してみます 。相手を「理解」しようと無理するのではなく、まずは「認識」することから始めます 。
3.建設的な対話を試みる
最後に、感情的にならず、「〜してみませんか?」といった提案や、「どうすればこの状況が改善するでしょうか?」といった問いかけを通じて、冷静な対話を試みます 。
チームの再生は、組織のルールを変えるだけでなく、そこにいる一人ひとりの心のOSがバージョンアップすることで可能になります 。この学びは、皆さんがより豊かな人生を生き、知性が成長するための大切なプロセスなのです 。
講師ご略歴
谷田貝 孝(やたがい たかし)先生
1988年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。主にバブル崩壊後の不良債権問題に取り組む
2003年産業再生機構、
2008年中小企業再生支援全国本部、
2012年東日本大震災事業者再生支援機構勤務。公的再生支援機関に所属し、公的機関を通じた事業再生案件に携わる。
2014年、博士(政策研究)。
2016年宮崎大学に新設された地域資源創成学部教授に就任。現在に至る。
平成期の金融・事業再生の経験を踏まえ、ソーシャルイノベーション・アントレプレナーシップ教育に注力。近年の研究では、成功には知識やスキルといった認知能力だけでなく、社会的情熱、マインドセット、レジリエンスといった非認知能力が不可欠であることが明らかになっている。
そこで、学生たちの非認知能力を高めることに重点を置きつつ、認知能力と非認知能力を統合的に育成するための教育理論と実践方法開発を研究・実践。具体的には、学生が主体的に社会的課題を発見し、解決するPBL (Project-Based Learning) 型ワークショップ、地域社会と連携した実践的な課題解決プロジェクト等、学生の社会的情熱と創造性を育むワークショップなどを実施。
また社会人に対して、組織と個人の「働きにくさ」を解消するためのアプローチを提唱している 。成人発達理論をベースにし、「心のOS」や「心のアクセルとブレーキ」といった体感的にわかりやい表現を取り入れた研修プログラムを開発・提供。
個人の内面の成長に着目した「Human Transformation (HX)」の重要性を説き、誰もが「いつでもどこでも変容できる(Transformable Anytime, Anywhere, TAA)」というメッセージを伝え、だれもが自分の可能性を開花させることを応援する組織・社会の実現を志向している 。
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