畑中章宏×橋本恒平「日本の祭りは、どこから来て、どこへ行くのか」 in東京
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気鋭の民俗学者として、『21世紀の民俗学』、『天災と日本人』など話題の著書を次々と刊行してきた畑中章宏さん。2年振りの新刊は、“死者”や“妖怪”、“祭り”や“インターネット”から、日本の民主主義について論じた意欲作です。
『死者の民主主義』(トランスビュー)は「現代ビジネス」や「ユリイカ」等、さまざまな媒体に発表されてきた論考・エッセイを収録し、柳田国男、宮本常一、網野善彦から、諸星大二郎、飴屋法水、齋藤陽道、そして道祖神や河童やVTuberまでについて、縦横に語っています。
“精霊や妖怪、小さな神々は、単なる迷信にすぎないのか。それらを素朴に信じてきた人びとこそが、社会の担い手なのではないか。私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、伝統にもとづく、古くて新しい民主主義を考えなければならない。”
畑中さんは今回、六本木にある「とらや東京ミッドタウン店内ギャラリー」の企画展「祭りを巡る」(7月17日~12月2日)の監修も担当しています。展示の中心は、季節ごとにおこなわれる日本各地の祭りを、畑中さんがフィールドワークしながら撮影した写真の数々。
この企画展は、日本の祭りの由来と変遷、祭りがどこから来て、どこに行くのかが大きなテーマで、『死者の民主主義』も日本の祭りのほんとうの担い手はだれかを探ろうという試みです。
今回のイベントの聞き手は、「祭りを巡る」展の企画者で、こけしの作り手として郷土玩具や伝統工芸にも詳しい橋本恒平さん。
盛夏の午後、日本人の過去と現在と未来について考える絶好の機会です。どうぞお楽しみに!
【出演者プロフィール】
・畑中章宏(はたなか・あきひろ)
作家、民俗学者。『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など著作多数。
・橋本恒平(はしもと・こうへい)
津軽系こけし工人・五十嵐嘉行氏に師事。現在は東京で会社員として従事する傍ら、こけしや張子の制作も行う。イラストレーションに『はじめましての郷土玩具』(甲斐みのり著/グラフィック社)、『伝統こけしの本』(萩原健太郎著/スペースシャワーネットワーク)など。
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