小林秀雄と人生を読む夕べ【その6】文学を読むIII:『対談・大作家論』 in東京
イベントは終了しました
小林秀雄と人生を読む夕べ【その6】文学を読むIII:『対談・大作家論』
(第2回/全6回)
2017/5/18(木) 18:50~2017/5/18(木) 20:30
イベント受付開始時間 2017/5/18(木) 18:30~
日本の近代批評の創始者・確立者として大きな足跡を残した小林秀雄は、深い思索と気風(きっぷ)のよい文章で、人生の教師としても仰がれ慕われました。その小林秀雄の主要な作品を順次取り上げ、小林秀雄とともに人生を読み味わっていく集いです。
ご案内は、編集担当者として小林秀雄にじかに接していた新潮社の元編集者、池田雅延氏です。
前半50分は各回の対象作品について池田氏がお話しします。後半40分は出席者全員での茶話会とし、池田氏が質問にお答えしたりしながら小林秀雄をより身近に感じるひとときを過ごします。
講座「小林秀雄と人生を読む夕べ」、4月から始まった6回シリーズ<文学を読む>の第2回は、昭和23年(1948)46歳の年に行った正宗白鳥との対談『大作家論』を読みます。
小林秀雄は生涯にわたって3人の作家に最大の敬意を払い続けました。志賀直哉、菊池寛、そして正宗白鳥です。白鳥の場合は、たとえば島崎藤村の小説のツボをぴしっと押えて読みぬく直観力、そしてその島崎藤村という人間の急所をさっと見て取りさらっと描きだす文章力に感じ入り、編集者として籍をおいていた創元社から白鳥の「作家論」2冊を出して大好評を得るなどしました。
この『大作家論』は、そういう小林秀雄が単刀直入に正宗白鳥の本音を聞きだし、自分の本音もさらけだした奔放な対談で、小林秀雄は文学のどこに眼をつけ作家の何を面白がっていたかが手に取るようにわかります。講座ではそのあたりを詳しくお話ししたいと思います。
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小林秀雄と人生を読む夕べ
第6シリーズ<文学を読むIII>について
ご案内は、編集担当者として小林秀雄にじかに接していた新潮社の元編集者、池田雅延氏です。
前半50分は各回の対象作品について池田氏がお話しします。後半40分は出席者全員での茶話会とし、池田氏が質問にお答えしたりしながら小林秀雄をより身近に感じるひとときを過ごします。
講座「小林秀雄と人生を読む夕べ」、4月から始まった6回シリーズ<文学を読む>の第2回は、昭和23年(1948)46歳の年に行った正宗白鳥との対談『大作家論』を読みます。
小林秀雄は生涯にわたって3人の作家に最大の敬意を払い続けました。志賀直哉、菊池寛、そして正宗白鳥です。白鳥の場合は、たとえば島崎藤村の小説のツボをぴしっと押えて読みぬく直観力、そしてその島崎藤村という人間の急所をさっと見て取りさらっと描きだす文章力に感じ入り、編集者として籍をおいていた創元社から白鳥の「作家論」2冊を出して大好評を得るなどしました。
この『大作家論』は、そういう小林秀雄が単刀直入に正宗白鳥の本音を聞きだし、自分の本音もさらけだした奔放な対談で、小林秀雄は文学のどこに眼をつけ作家の何を面白がっていたかが手に取るようにわかります。講座ではそのあたりを詳しくお話ししたいと思います。
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小林秀雄と人生を読む夕べ
第6シリーズ<文学を読むIII>について
*( )内は、発表年月/当時の秀雄の年齢/新潮社刊「小林秀雄全作品」の所収巻
4月20日 『文学と自分』(昭和15年11月/38歳/第13集) <終了>
5月18日 『対談・大作家論』(昭和23年11月/46歳/第16集)
4月20日 『文学と自分』(昭和15年11月/38歳/第13集) <終了>
5月18日 『対談・大作家論』(昭和23年11月/46歳/第16集)
正宗白鳥との対談です。戦後まもない頃で、好きな酒に不自由していた小林の前に、酒が出されました、たちまち乱酔かつ酩酊、敬愛してやまない大先輩に向かって……という、伝説的武勇伝で聞こえた一大対談です。
6月15日 『中原中也の思い出』(昭和24年8月/47歳/第17集)
6月15日 『中原中也の思い出』(昭和24年8月/47歳/第17集)
若くして逝った天才詩人、中原中也との間で織りなした悲劇と友情に思いを沈めます。あの日、中原とふたりで見上げた海棠(かいどう)は美しく哀しく、そして今、悔恨の穴は深くて暗いと記す小林の心が心にしみます。
7月20日 『「白痴」についてII』(昭和27年5月~/50歳/第19集)
7月20日 『「白痴」についてII』(昭和27年5月~/50歳/第19集)
20年もにわたって苦闘したドストエフスキーの作品論のうち、小林自身が一番よく書けたと言っている力篇です。クライマックスの原文はすっかり頭に入っていて、まったく原文は見ないで書いたといいます。
8月17日 『人形』(昭和37年10月/60歳/第24集)
8月17日 『人形』(昭和37年10月/60歳/第24集)
400字詰め原稿用紙でわずかに3枚、しかし、感動の大きさは計り知れません。ある時、私は大阪行の急行の食堂で遅い夕食を食べていた、前の席に六十格好の老人夫婦が腰を下ろした、細君は、人形を抱いていた、その人形は……。
9月21日 『生と死』(昭和47年2月/70歳/第26集)
9月21日 『生と死』(昭和47年2月/70歳/第26集)
講演文学の白眉です。死は前からではない、後ろから迫るのだと言った「徒然草」の兼好、また亡くなったばかりの志賀直哉の骨壺、獅子文六の牡丹などを引いて、それぞれの死を得るさりげない工夫を小林秀雄もさりげなく語ります。
☆いずれも各月第3木曜日、時間は午後6時50分~8時30分を予定していますが、やむを得ぬ事情で変更する可能性があることをご了承ください。
※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の20分前です。
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今までの「小林秀雄と人生を読む夕べ」について
平成26年(2014)10月から始まったこの集いは、<第1シリーズ 天才たちの劇>で「ランボオ」「ドストエフスキイの生活」「モオツァルト」「ゴッホの手紙」「近代絵画」「本居宣長」と、小林秀雄が最も力を注いだ人間劇の大作6篇を取上げ、小林秀雄山脈の最高峰を辿りました。
平成27年4月からは<文学を読むI><美を求めて>、平成28年4月からは<文学を読むII><歴史と文学>の各シリーズが続き、今回、平成29年4月からは、第6シリーズ<文学を読むIII>が始まります。
そして今後も、小林秀雄作品を6篇ずつ、半年単位で取り上げていく予定です。
*プロフィール
小林秀雄(こばやし・ひでお)
明治35年(1902)4月、東京に生れる。昭和4年(1929)27歳の夏、「様々なる意匠」によって文壇にデビュー、以来ほぼ半世紀、日本の近代批評の創始者、確立者として歩み続けた。昭和42年11月、文化勲章受章。昭和58年3月死去、80歳。
池田雅延(いけだ・まさのぶ)
昭和45年(1970)、新潮社に入り、「本居宣長」をはじめとする書籍の編集を通じて小林秀雄の肉声を聞き続けた。小林亡き後も第5次、第6次「小林秀雄全集」を編集、第6次全集では本文を新字体・新かなづかいで組み、全作品に脚注を施すなどの新機軸を打ち出した。
☆いずれも各月第3木曜日、時間は午後6時50分~8時30分を予定していますが、やむを得ぬ事情で変更する可能性があることをご了承ください。
※購入されたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の20分前です。
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今までの「小林秀雄と人生を読む夕べ」について
平成26年(2014)10月から始まったこの集いは、<第1シリーズ 天才たちの劇>で「ランボオ」「ドストエフスキイの生活」「モオツァルト」「ゴッホの手紙」「近代絵画」「本居宣長」と、小林秀雄が最も力を注いだ人間劇の大作6篇を取上げ、小林秀雄山脈の最高峰を辿りました。
平成27年4月からは<文学を読むI><美を求めて>、平成28年4月からは<文学を読むII><歴史と文学>の各シリーズが続き、今回、平成29年4月からは、第6シリーズ<文学を読むIII>が始まります。
そして今後も、小林秀雄作品を6篇ずつ、半年単位で取り上げていく予定です。
*プロフィール
小林秀雄(こばやし・ひでお)
明治35年(1902)4月、東京に生れる。昭和4年(1929)27歳の夏、「様々なる意匠」によって文壇にデビュー、以来ほぼ半世紀、日本の近代批評の創始者、確立者として歩み続けた。昭和42年11月、文化勲章受章。昭和58年3月死去、80歳。
池田雅延(いけだ・まさのぶ)
昭和45年(1970)、新潮社に入り、「本居宣長」をはじめとする書籍の編集を通じて小林秀雄の肉声を聞き続けた。小林亡き後も第5次、第6次「小林秀雄全集」を編集、第6次全集では本文を新字体・新かなづかいで組み、全作品に脚注を施すなどの新機軸を打ち出した。
チケット情報
このチケットは主催者が発行・販売します
5/18 第2回(茶菓付き)
3,000円
全5回通しチケット(茶菓付き)
13,000円
神楽坂ブック倶楽部会員限定、第2回(茶菓付き)
2,800円
お支払い方法
チケットの取出し方法
お問い合わせ先
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