フィルカル×GACCOH「やっぱり知りたい!分析哲学-自由論&時間論編-」

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フィルカル×GACCOH「やっぱり知りたい!分析哲学-自由論&時間論編-」

2018/7/15(日) 13:00~2018/7/16(月) 17:30

イベント受付開始時間 2018/7/15(日) 12:30~

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フィルカル×GACCOH「やっぱり知りたい!分析哲学-自由論&時間論編-」

哲学雑誌『フィルカル』がGACCOHとの共同企画を開催します。『フィルカル』は「分析哲学と文化をつなぐ」をモットーに研究者自身が企画・執筆している若い雑誌です。ともに新たな形で哲学を社会に開くGACCOHと『フィルカル』がタッグを組んで、分析哲学という力強い思考のツールをみなさまにお届けします。

分析哲学は一般社会ではマイナーな存在かもしれませんが、世界の哲学界ではいまやもっとも活気に満ちたジャンルで、一大領域を築いています。その特徴は、問題ごと分野ごとに議論が積み重ねられていること。偉い先生の深い言葉を綿密に解釈することよりも、問いにストレートにあたって議論することを重視します。

今回扱うテーマは、「自由とは何か」そして「時間とは何か」。この王道テーマに挑むべく、新進気鋭の2人の哲学者、高崎将平氏と大畑浩志氏が一から丁寧にレクチャーします。これらはいったいどういう問題なのか、そして分析哲学においてどういう議論が積み重ねられたのかをご紹介し、参加者のみなさんを真剣かつ新鮮な哲学の議論へといざないます。問題を共有し、ロジカルな議論を積み重ねるための場に、ぜひともご参加ください。(フィルカル編集長 長田怜)
 
 

自由とは何か

はたして私たちに「自由」はあるのでしょうか。この問いは長年の――遡れば古代ギリシャの時代からの――哲学者の悩みのタネで、2000年以上のときを経たいまでも活発な論争が繰り広げられている、哲学の一大難問です。とりわけ「自由」という概念は、私たちの日常的な考えや自己理解に深く浸透しているだけでなく、他者の行為に「責任」を帰したり、他者の行為を非難・称賛したりといった、私たちの道徳的・倫理的な実践とも密接に結びついています――そのことは、「自由」が法哲学や政治哲学の分野でも主題的なトピックであることにも示唆されていましょう。本講座では、現代の英語圏の哲学(分析哲学と呼ばれます)に定位した自由論の論争をひもときながら、この「自由」という難問について、皆さんと一緒に思索を深めていければ、と思います。(高崎将平)

時間とは何か -タイムトラベルからはじめる時間論入門-

タイムトラベル、すなわち過去や未来への時間旅行というテーマは、これまで多くの科学者や哲学者、そしてSFファンを魅了してきました。タイムトラベルの哲学では、「祖父殺しのパラドクス」(過去にタイムトラベルした自分が、若い頃の自らの祖父を殺すことはできるのか)といった固有の問題が議論されています。しかし、タイムトラベルにまつわる問いと十分に格闘するためには、時間の本性や、個体の変化といった、より大きな哲学的問題に自分なりの答えを出すことが必要不可欠となるでしょう。本講義は、タイムトラベルは可能かという問いからはじめて、時間とは何か、個体の変化とは何かというさらに一般的な哲学的問いにぶつかっていただくことを目的とします。(大畑浩志)
 
 
日程:
1日目・・・・2018年7月15日(日)
・13:00〜15:00 自由とは何か①  
「自由と決定論――決定論は自由と両立するか?」 (ナビゲーター:高崎将平)
「自由」をめぐる哲学的論争は伝統的に、「決定論」との対立構図のもとで論じられてきました。決定論とは、世界のあらゆるものごとはそう起こるよう決定されている、という考え方です。決定論は、現代を生きる私たちの思考的枠組みをかたちづくる唯物論的世界観との親和性ともあいまって、私たちの「自由」に対して強力な難問を突きつけます――もしこの世界が決定論的だとしたら、私たちは自由でありうるのでしょうか。もし実際にした以外のことをすることができなかったのなら、私たちはどうして自分の行為に責任をもたなければいけないのでしょうか。第一回の講座では、ハリー・フランクファートという現代の哲学者の議論を紹介しながら、これらの問いにどのように応答することができるかを考究していきます。

・15:30〜17:30 時間とは何か① 
「タイムトラベルとは何か」(ナビゲーター:大畑浩志)
分析哲学における現代の時間論は、新ヘーゲル主義に属するイギリスの哲学者、J・マクタガートの1908年の論文「時間の非実在性」を礎としています。第一回ではまず、マクタガートの議論に従い、時制の区別と出来事の前後関係という二つの仕方で時間が捉えられることを確認します。現代時間論の枠組みを大まかに確認したところで、具体的なSF作品(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『涼宮ハルヒの憂鬱』など)を読解し、タイムトラベルとは何か、タイムトラベルは可能か、といった問題を考えます。具体的には、アメリカの哲学者デイヴィッド・ルイスによるタイムトラベルの定義を確認したのち、「祖父殺しのパラドックス」や「因果のループ」といった、タイムトラベルに固有の問題を検討します。
 
 
2日目・・・・2018年7月16日(月・祝)
・13:00〜15:00 自由とは何か② 
「責任と非難――モラル・ラックの問題から」(ナビゲーター:高崎将平)
私たちはふだん当たり前のように、悪いこと(殺人、としましょう)をしたひとに対して責任を問うたり(そのひとつの例が刑罰でしょう)、そのひとを非難したりします。しかし、悪い行為をしてしまったことの原因が、そのひとにとってどうしようもできない遺伝的要因や生育環境に起因しているとしたらいかがでしょうか。たとえばそのひとが生まれついての悪人で、他者の痛みに共感できない性格に生まれてしまったことや、彼が恵まれない家庭環境(親から虐待を受けていた、など)で育ったために彼の残虐性に拍車がかかってしまったこと自体は、彼自身にとっては単に運が悪かったことだと言えないでしょうか――逆に、そのような遺伝的特性をもたず、ふつうの家庭環境で私たちが育ってきたことは、単に運が良かっただけのことなのではないでしょうか。そう考えると、上述の殺人鬼を重い罰に処したり、非難を浴びせたりすることが、本当に正当なのか、難しく思えてきます――これが、モラル・ラックと呼ばれる有名な哲学的難問であり、第二回の講座で私たちが取り組むテーマです。

・15:30〜17:30 時間とは何か②  
「タイムトラベルから、時間と個体の形而上学へ」(ナビゲーター:大畑浩志)
時間の本性についての異なる理論は、タイムトラベルの可能性ないし不可能性についても、また異なる回答を与えます。具体的には、時間論における現在主義(存在するものは何であれ現在存在する)と永久主義(過去や未来の対象も、現在の対象と同様に存在する)や、個体の持続についての四次元主義(物質的対象は、空間的部分だけでなく時間的部分から構成されている)と三次元主義(物質的対象は、空間的部分のみから構成されている)では、タイムトラベルについての理解が異なります。第二回では、現代時間論におけるこうした論争を通じて、タイムトラベルに固有の問題を超え、時間および個体そのものを考えていきます。
 
 

ナビゲーター: 

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高崎将平(たかさき・しょうへい)

東京大学人文社会系研究科博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員(DC2)。哲学雑誌「フィルカル」にて、三回にわたり自由論入門記事を連載。論文に「帰結論証と局所的奇跡両立論」(『論集』34号)など。
 
 
 
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大畑浩志(おおはた・ひろし)

大阪市立大学文学研究科博士課程在籍。専門は分析哲学における形而上学。個体の構成要素は何か、個体が性質をもつとはいかなることか、といったリサーチ・クエスチョンのもと、研究を行っています。
業績等
 
 

読書案内:

自由論編
<初級>
鈴木生郎、秋葉剛史、谷川卓、倉田剛、2014年『現代形而上学――分析哲学が問う、人・因果・存在の謎』(新曜社)
現代形而上学の体系的な入門書で、第二章が自由に関する章となっている。コンパクトながら現代自由論の主要な論点を網羅的におさえており、哲学的な議論にそこまでなじみのない方にも自信をもっておススメできる一冊である。

<中級>
門脇俊介、野矢茂樹編、2010年『自由と行為の哲学』(春秋社)
現代自由論と行為論の古典的な代表論文を翻訳したアンソロジー。自由論のパートに所収されている論文はどれも現代自由論における最重要文献であり、自由論について本格的に学習したい読者には必読だろう。

<上級>
ダニエル・デネット、2005年(山形浩生訳)、『自由は進化する』(NTT出版)
日本語に翻訳されている自由論の単著としてこれを挙げておきたい。唯物論的、進化論的観点から、自然的世界の中に人間の自由や責任を位置づける意欲作。デネットの著作は自然主義的な両立論的理論の先駆として、いまもなお強い影響力をもっている。
 
 
時間論編
<初級>
R・レ・ペドヴィン,『時間と空間をめぐる12の謎』, 植村恒一郎・島田協子(訳), 岩波書店, 2012年.
イギリスの哲学者レ・ペドウィンによる、時間論の入門書。入門書としてはかなり分厚く手に取りにくいかもしれませんが、各章が独立しているので、「時空間は物体とは独立に存在するのか」、「時間が逆向きに流れることはあるのか」といったそれぞれの問題意識で、どこからでも読みはじめることができます。「過去は変えられるか」といった、タイムトラベルの議論は第10章で展開されています。

<中級>
S・サイダー,『四次元主義の哲学−持続と時間の存在論』,中山康夫ほか(訳),春秋社, 2007年.
本書では、現代形而上学を代表するアメリカの哲学者S・サイダーにより、存在と時間についての形而上学的立場「四次元主義」が積極的に擁護されます。物質的対象は、空間的部分だけでなく時間的部分をもつという一見直観に反するテーゼのもと、「テセウスの船」や「粘土と像」といったパラドクスの解消や、個体の変化の説明が試みられています。本書でサイダーは、タイムトラベルの可能性がアプリオリに排除されないことが、四次元主義のひとつの利点であると主張しています。

<上級>
佐金武, 『時間にとって十全なこの世界−現在主義の哲学とその可能性』, 勁草書房, 2015年.
本書では、日本の形而上学者佐金武により、「存在するものは何であれ現在存在する」と主張する「現在主義」が体系的に擁護されます。第1章は現代時間論の簡明なサーヴェイとなっているため、上述の二冊を飛ばして、まず入門として第1章を読むことも可。なお、佐金の立場はサイダーが擁護する「永久主義+四次元主義」とは真っ向から対立するため、両方の主張を比較しながら、自らの考えを固めていくと良いでしょう。

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2018/6/11(月) 17:00~

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