小林康夫×樋口良澄「戦後の肉体と言葉をどのように語りうるか」 in東京
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私たちは日々、スマホやパソコンの画面で文字やイメージを見ています。
そんなメディアがなかった時代、文字は手で書かれた、身体を通したものでした。
そして敗戦直後から1970年代くらいまで、生と死はいまよりもっと切実なものとして
身近にありました。
肉体と言葉は、戦後の文化とその作り手たちを考える時、中核的な問題として浮かび上がってきます。
『オペラ戦後文化論』で、小林康夫さんは、坂口安吾、三島由紀夫らの作家、田村隆一、吉本隆明らの詩人、寺山修司、土方巽らの演劇人の仕事を通して、肉体が戦後においてなぜ問われたかを論じます。
『鮎川信夫、橋上の詩学』で、樋口良澄さんは、戦前と戦後をトータルに理解することを、
詩人鮎川信夫と戦後の詩の試みを追いながら論じます。
今回B&Bでは、おふたりの著書刊行を記念してイベントを開催します。
戦後とは何か。それは文化の中でどのように現れ、現在と関っているのか。
肉体と言葉に焦点をあてた徹底討論を、どうぞお楽しみに!
【出演者】
小林康夫 1950年東京生まれ 青山学院大学特任教授 東京大学名誉教授。表象文化論、現代哲学を中心に多くの学術書を刊行する一方、文化や表現や創造の現場を、
新たな視点から論じている。主な著書に、『君自身の哲学へ』、『存在のカタストロフィー』、『表象文化論講義 絵画の冒険』など。
樋口良澄 1955年東京生まれ 関東学院大学客員教授 雑誌・書籍で先端的な編集を企画しつつ、文化のダイナミズムをとらえる批評・実践活動を
続けている。主な著書に『唐十郎論』、『木浦通信』(吉増剛造との共著)など
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