地球永住計画 オンライン講演 『現代の冒険者たち』第一回
孤高のビッグウオールクライマー山野井泰史さん
山野井泰史×関野吉晴<前編>
あくまで自分のために登る。自分で気持ちのいいスタイルの登山
講演者
山野井泰史(ビッグウオールクライマー)
関野吉晴(探検家・医師・地球永住計画代表)
【日時】
2021年8月14日(土) 19時45分開場 20時00分時開始
(生放送ではなく収録放送です。生放送よりもきれいな画質でご覧いただけます)
(講演動画は配信終了後から3日間視聴可能ですのでお好きな時間にお楽しみください)
(講演時間90分で終了の予定ですが、事前の質問メールへの回答などによって若干延長されることがあります)
【会場】
Youtube Live 配信サービスよるオンライン開催です
会場へはお越しいただけませんのでくれぐれもご注意ください
【お問合せ】
地球永住計画事務局 chikyueiju@gmail.com
(武蔵野美術大学主催ではありませんので大学へのお問い合わせはどうかご遠慮ください。)
【参加方法】
以下「passmarket」から参加チケットをお申し込みください
チケット代はゲストの謝礼、交通費、地球永住計画の運営資金などに利用されます。
※講演開始時刻直前に視聴方法を記したメールを差し上げます。
メールアドレスの記入ミスにはくれぐれもご注意ください。
チケット申し込み後、
購入完了のメールが届かない場合は記入ミスの可能性があります。
お申し込みは「お申し込み完了メール」の受信をもって完了となります。
「お申し込み完了メール」が届いていない方はお手数ですが、ご連絡をお願いいたします。
締め切りは講演開始時刻の一時間前までです
【講演内容】
地球永住計画の新シリーズ 〜関野吉晴が会いに行く〜「現代の冒険者たち」の第一回。
対談内容は
①山野井さんの純粋性(自分のために登る、誰の役にも立たない行為)
なぜ単独行か>>できるだけひとりで登りたい。誰もいないほうが山と一体になれる
自分で気持ちのいいイメージの登山ができる
何故酸素か>>>酸素ボンベを使わないほうが「気持ちいい」。自分のスタイルの追求
他人の目は気にならないし、承認欲求もない
1つが終わると次の計画が浮かんでくる>>>満腹中枢がいかれている。ほとんど依存症
②死への恐怖(危険性)
・毎回恐怖心はある、巨大な氷壁・岩壁にたった一人で向かう恐怖は普通ではない
・死への恐怖はあるけれど、何もせずにこのまま死んでいくのは耐えられない。一歩も踏み出さないという挫折感は耐えられない(一歩踏み出しての敗退はいい)
・「山で死んではいけない」と言う人は多いが、山野井氏は自分は山で死んでもいい人間だと思っている。それほど山のことを誰よりも好きだという自負がある。
この山に行ったら自分の肉体が滅びてしまうかもしれないなという恐怖が、登山では重要だと思っている。
生存の確率が低い=困難なほうが、潜在能力を引き出せる。その瞬間が面白い
③登山のスポーツ化と登山の未来
・いつか次の世代が自分が登れなかった、誰も登っていない、マカルー西壁を登って欲しい >>>そういう登山を試みる人間が減っている
・登山のスポーツ化/マニュアル化について>>>>登山にはもっとロマンみたいなもの、破天荒さがあってほしい。ただ、自分自身経験を積み過ぎた結果、自分の登山も計画段階で見えてしまう。それをちょっと面白くないと思っている
④冒険/登山の未来について>>>まったく関心がない。どうなろうと構わないし、自分が今後登れなくなっていったら忘れられて構わない。ただ、楽しませてもらっている自然が、めちゃくちゃにはなってほしくない。
※上記内容が前編後編に分けられます
(関野吉晴記)
1965年生まれ。中学3年の時に日本登攀クラブに入会。高校卒業後、'84〜'87年にかけて連続してヨセミテに通い、ハーフドーム北西壁ワンデイクライムやエル・キャピタン・ラーキング・フィア単独第3登などの記録を残す。その後はヨーロッパアルプス、パタゴニア、ヒマラヤとフィールドを広げる。
高所における高難度のクライミング実績、また卓越したソロクライミング技術は、国内外から世界屈指のクライマーと評価を受けている。
登山家の妙子夫人と25年住んでいた東京都奥多摩町の家から伊豆川奈温泉の新宅に移り住んだ。いつでもトレーニングができるように、自宅にも多くのホールド(手掛かり)を取付けたボードがある。また晴れた日には城ケ崎や最近気に入っている洞窟でクライミングの感覚を磨いたりと、24時間365日山に浸りきりの生活を続けている。2002年までは、冬は富士山でボッカ(荷揚げ)の仕事、夏は遠征というサイクルで活動していた。
2002年秋、ヒマラヤのギャチュンカン北壁の単独登頂に成功するものの、帰路に雪崩に遭い壮絶な生還劇の末に脱出するが、両手及び右足の指を計10本切り落とす代償を払うことになった。この登攀を含め近年の目覚しいアルパインスタイルでの登山が評価され、2002年度の朝日スポーツ大賞、2003年の植村直巳冒険大賞を受賞している。
手術後当初は木の枝にぶら下ることもできずにショックを受けたが、静養先の伊豆城ケ崎でフリークライミングを始める。そして2003年5月の奥多摩(御前山)をかわきりに、徐々に山登りに身体を慣らしていく。10月の中国四川省のトレッキング旅行では、1000mはあろうかというビッグウォールを見、新たな挑戦欲を感じる。
復帰第一戦は中国のビックウォールと狙いを定め、積雪期の谷川岳一ノ倉沢第4ルンゼや八ヶ岳阿弥陀岳北西稜、瑞牆山・小川山の岩場でトレーニングを重ねる。2004年8月、ビッグウォールの『ポタラ北壁』に挑戦するも、連日の悪天候のため試登に終わる。
2005年は八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、北海道層雲峡でのアイスクライミング、ソロで穂高屏風岩を攀じるなどして体力をつけ技術を磨き、難易度5.12を登れるようになる。そして7月、2年がかりのポタラ北壁を7日間かけてついに完登する。
2013年には野田賢とペルーアンデスのプスカトルペ東峰南東壁を初登攀した。
最近はイタリアオルコ渓谷の世界屈指のクラックルートに関心を寄せている。
2004年、初めての著書「垂直の記憶」(山と渓谷社)を発刊。その後、アルピニズムと死 僕が登り続けてこられた理由 (ヤマケイ新書)、ソロ 単独登攀者 (ヤマケイ文庫)を発刊している。
1949年東京都生まれ。探検家。文化人類学者。医師。武蔵野美術大学名誉教授。1975年一橋大学法学部卒業。1982年横浜市立大学医学部卒業。1999年植村直己冒険賞受賞。2000年旅の文化賞受賞。2013年 国立科学博物館(特別展)「グレートジャーニー・人類の旅」開催。2002~2019年武蔵野美術大学教授(文化人類学)1971年アマゾン川全域を下る。その後25年間に32回、通算10年間以上にわたって、アマゾン川源流や南米への旅を重ねる。1993年から10年の歳月をかけて約5万3千キロ「グレートジャーニー」、その後、アフリカで生まれた人類が日本列島にやって来た主要3ルートを歩いた。
現在、モルフォセラピー医学研究所所長、ダヴィンチクリニック渋谷・院長(2021年1月より)、結羽治療院阿佐ヶ谷非常勤医師、麻布医院及び多摩川病院非常勤医師、武蔵野美術大学名誉教授(人類学)、地球永住計画代表、そして探検家。
「現代の冒険者たち」はビーパルにて掲載されます。
「賢者に訊く」の自然科学系のゲストの一部はウェブナショナルジオグラフィックで連載されました。
また過去講演はYouTubeでご覧いただけるものもございます。
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