過食の治療を効果的に行うために:BEDとBNの発症の背景にあるもの
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神経性過食症(Bulimia Nervosa; BN)と過食性障害(Binge-Eating Disorder; BED)は、神経性やせ症(Anorexia Nervosa; AN)と同様に重篤な合併症を伴うリスクのある摂食障害ですが、主たる症状である過食や過食嘔吐は人目につかないところで起きることが多く、また低体重を伴わないために、周囲から気付かれにくい疾患です。「止められないのは意思が弱いからじゃないか」「見た目は元気そうなのに、本当に病気なの」といった病気への無理解からくる心無い言葉を恐れて、自分の苦しみを誰にも言えないまま何年も過ごし、専門家を受診する頃にはかなり症状が悪化していたり、カウンセリングで別の相談事について話していく中で「実は…」という形で表面化することは珍しくありません。
目の前のクライアントが「やせたいのに食べることが止められず困っている」「実は過食嘔吐があってそのせいで生活がままならない」といったことを告白してきた時、どのようにして過食または過食嘔吐の問題を取り扱うべきでしょうか。うつや不安、強迫性障害、トラウマ、AD(H)Dなどの併存疾患がある場合の対応はどうすればよいでしょうか。
本講座では、摂食障害に精通した管理栄養士と心理士がBNやBEDにおける「過食」や「過食嘔吐」のメカニズムや、発症の背景にあるさまざまな要因について解説し、これらの疾患に対しての正しい理解を促します。また、ケース・スタディを通じて、アセスメントから治療への流れ、併存疾患がある場合に注意するポイントなどをわかりやすく説明いたします。ライブ参加の受講者特典として、講座終了後に講師二人によるライブQ&Aセッションを行います。
【講師】
荻原かおり(おぎわら・かおり)
臨床心理士、公認心理師
東京インターナショナルサイコセラピー・二子玉川オフィス
豪クイーンズランド大学卒業(BA (Hons) in Psychology)、お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。在日外国人のメンタルヘルスをサポートするNPOにて心理士として勤務したのち、2018年に仲間と合同で東京都内に心理オフィスを設立。子どもから成人までの摂食障害を中心に、さまざまなメンタルヘルスの問題へのカウンセリングを行っている。訳書に『家族の力で拒食を乗り越える—神経性やせ症の家族療法ガイド』(共監訳,星和書店刊)がある。
【講師】
染原風生(そめはら・ふみ)
ダンサー・アスリート専門管理栄養士、摂食障害治療専門管理栄養士
DDD Centre for Recovery 代表
豪シドニー大学卒(BSc(Nutrition)/BAppSc (Exercise & Sports Science)。オーストラリア管理栄養士会(DAA)およびオーストラリア・ニュージーランド摂食障害協会(ANZAED)認定管理栄養士として、DAA摂食障害治療リーダーシップグループの研修部門をマネージし、スキルアップのためのワークショップを栄養士に提供している。ダンサーの摂食障害予防・治療のため、DDD Centre for Recoveryを2017年に設立。HAES Australia公認メンバーとして、HAESに基づくNon Diet Approachを摂食障害治療やダンサーのヘルスケアに活用するほか、日豪で栄養カウンセリングや講習会を行う。
チケット情報
このチケットは主催者が発行・販売します
【2023/3/17_TASTE専門家向けオンライン講座】過食の治療を効果的に行うために
[販売期間] 1/15(月) 14:00~3/16(土) 23:59
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