第143回 詩の読書会「ポエトリーカフェ〈杉山平一〉篇」(定員16名)

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第143回 詩の読書会「ポエトリーカフェ〈杉山平一〉篇」(定員16名)

2022/11/26(土) 15:00~2022/11/26(土) 17:30

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ZOOM を使った、気さくな詩の学び場です。今回は、福島県出身で、神戸を代表する詩人の  杉山平一さん をとりあげます。

この会では、Pippoが詩人の生涯を紹介しつつ、みなさまとともに詩をよみ(お一人ずつ朗読、感想など)自由に語らってゆきます。平一さん をお好きなかたも、気になるけどあまりよく知らない、というかたも大歓迎!(知識・予習なしでもOK)
おトクな初ご参加枠もございます(ZOOMでの会は初参加というかたも適用されます!)
どうぞ、どなたでもお気がるにご参加くださいね。


【杉山平一  略歴】(1914ー2012)詩人・映画評論家
福島県会津若松市生まれ、神戸・大阪育ち。
映画評論のかたわら、20代前半で詩の才能を発揮し、「四季」同人になり、発表した一連の作品で第二回中原中也賞を受賞。「詩人」として将来を嘱望されながら、父親の経営する工場(尼崎精工)を支え、再建させるために全力を尽くし、戦中・戦後の25年間ほどは詩作どころではない生活を余儀なくされる。のち大学教授の座を得て、50代を迎える頃、ようやく落ちついて詩を書ける環境になる。
素朴・簡潔でありながら、弱き者や、市井の 人々の痛みやかなしみ、喜びによりそい、励ますような詩をかきつづける。97歳で刊行した最後の詩集は『希望』(2011/編集工房ノア)。

==〈詩をチョコっとご紹介〉======

「わからない」

お父さんは
お母さんに怒鳴りました
こんなことわからんのか

お母さんは兄さんを叱りました
どうしてわからないの

お兄さんは妹につっかかりました
お前はバカだな

妹は犬の頭をなでて
よしよしといいました

犬の名はジョンといいます

(『希望』2011)



「単純について ――父に」

青い切手が
手紙をとおく運ぶように
小さな切符が
私をはるかに運んで行きます

切符には
あなたの言葉が
刻印されています

シンプル イズ ベスト
単純は 最善だ と

たとえ 乗り継ぎ
乗り換えがあったとしても
この切符を握りしめて
私は行き 行き
どこまでも行くでしょう

(『木の間がくれ』1987)


「花火」

オスカーワイルドは書いていた
高く 高く 空高くあがつて
赤、青、黄色に爆発する筈の花火が
どぶに沈められているのを

自分のことが書かれているのだと思つて
それを読んで僕は泣いた

(『声を限りに』1967)


「機械」

古代の羊飼ひが夜空に散乱する星々を蒐(あつ)め
て巨大な星座と伝説を組みたてて行ったやうに いま
分解された百千のねぢ釘と部品が噛み合ひ組み合は
され 巨大な機械にまで結晶するのを見るとき 僕
は僕の苛だち錯乱せる感情の片々が一つ
の希望にまで建築されゆくのを感ずる

(『夜学生』1942)


==【参考文献】======

〈詩集〉
単行本詩集に『夜学生』『ミラボー橋』『声をかぎりに』『ぜぴゅろす』『木の間がくれ』『希望』他
『現代詩文庫  杉山平一詩集』、『杉山平一全詩集』(上下二巻)等

〈関連書籍〉
安水稔和『杉山平一 青をめざして』 他

================
[ご参加の方へ]
★1:会で使用する〈年譜・テキスト〉は事前にpdfにてご送付します。紙のテキストでご希望のかたには郵送いたします。
★2:受付後、開催日の前日頃 にミーティングルームのURLをご送付します。
★3:Zoomのミーティングルームは開催の30分前(14:30)に開場します。音声・カメラなど不安なかたはテストできますので、お早めにお入りください。

[ご参加にあたってのお願い]
★〈会で使用するテキスト〉は少人数の本講座用に作成したものです。コピー配布や、第三者へ貸与など、受講目的以外の用途で使用することは、お控えください。
★〈ポエトリーカフェ〉は、みなで詩や詩人にふれて、楽しむことを目的とした会です。他のご参加者のかたがたへの強い批判・否定、またハラスメントにあたる言動等はお控えください。注意してもやめない場合、退場いただくこともあります。








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2022/10/28(金) 18:00~

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