パトリック・デネッカー+斉藤文誉+本村睦幸/3人のリコーダー奏者の楽しみ in東京
イベントは終了しました
パトリック・デネッカー+斉藤文誉+本村睦幸/3人のリコーダー奏者の楽しみ
ルネサンスポリフォニーから古典派の三重奏まで
2023/10/4(水) 15:00~2023/10/4(水) 21:00
イベント受付開始時間 2023/10/4(水) 14:30~
同プログラム2回公演 昼 15:00開演 (14:30開場) 夜 19:00開演 (18:30開場)
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フランドルのポリフォニー
チコーニア,イザーク,ジョスカン・デプレ,
ギセリン,アグリコラ,コンペール ほか
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後期バロックから古典派へ
マッテゾン,ボワモルティエ,カル
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ベルギーのリコーダー奏者パトリック・デネッカーの来日に合わせ、この機会に彼を交えた3本のリコーダーのコンサートを開催することにしました。パトリックは、ヨーロッパの数多いリコーダー奏者の中でも、特に古楽器としてのリコーダーの魅力を追求する一人です。リコーダーはルネサンスやバロック時代に広く用いられた楽器ですが、当時のリコーダーがどのようなものだったのかを突き詰めながら演奏スタイルを見出していく演奏家は必ずしも多くありません。パトリックはその方向の先陣を切って進んでいる人です。斉藤文誉もまた、リコーダー製作家として、バロック時代のリコーダーはどんな楽器だったか、先陣を切って追求しています。そして僕も、当時の仕様で作った様々なリコーダーの魅力を最大限に活かす演奏を探求する同志です。そんな3人が東京で一緒に演奏できるまたとないチャンスに、志を同じくする友人同士の再会を喜び合い、3人での演奏を楽しみ、その楽しみをお聴きくださる皆様と分かち合う、そんなコンサートにしようと思います。
プログラムは、フランドル人のパトリックとの共演ならではのフランドルのポリフォニーの数々に加え、後期バロックの3重奏、さらにギター作品が広く知られる古典派のカルの作品まで、多彩に組みました。ルネサンスリコーダーのコンソートセットは、ウィーンの芸術史博物館所蔵のHIER-Sの刻印のある楽器に基づいたものをこのコンサートに間に合うようにエストニアの製作家ターヴィ=マッツ・ウット氏に作っていただきました。後期バロックの以降の作品ではもちろん斉藤文誉製作のものを用います。どうぞお楽しみに。(本村睦幸)
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パトリック・デネッカー Patrick Denecker(リコーダー)
ベルギーのリコーダー奏者。主に古楽の演奏と研究に注力している。したがって、演奏家としてはいわゆる「ヒストリカルな」演奏実践に行き着いているが、彼によれば、ルネサンス、バロック、古典派に限らず、最近の様式であっても、それぞれに学ぶべき時代背景や演奏習慣がある。そして彼は、可能な限り演奏曲にふさわしい楽器を用い、それによって作品が生み出された世界により共感しようとする。しかしまた同時に、音楽は、創意や想像性において妥協することのない瞬間瞬間の産物である。だから、特に音楽のようにすぐに消え去るものにとって、「古い」とか「歴史的」という言葉は相対的なものに過ぎない。現代は、音楽をめぐる状況のみならず、すべてのことが古い時代とは全く異なっている。いま鳴る音楽が当時と全く同じということはあり得ない。だからこそ、作品が作られたときにどんな音で鳴っていたのか、どんな状況だったのかということを探求するのがますます面白いのだ。いずれにしても、この魅惑的な探求に乗り出すに当たって最も大切なのは、個々人の自由である。それによって驚くべき結果が得られ、それは人によって、また、それぞれの瞬間によって常に違ったものになるはずだ。
パトリック・デネッカーは、アンサンブル〈ラ・カッチャ〉と〈レッドハーリング〉の創設者で、そこでは非常に様々な編成の作品を取り上げ、あらゆる種類のリコーダーと歴史的リード楽器を演奏している。
斉藤文誉 Fumitaka Saito(リコーダー)
高校在学中にリコーダー製作を決意し、多田逸郎にリコーダー演奏を師事。高校卒業後、渡独。フライブルグにてG.シェックにリコーダー演奏を師事。1981年からバーゼル・スコラ・カントルムにてリコーダー演奏をM.ピゲに師事。在学中ピゲ氏所有のオリジナル、ステンズビー Jr. のアルト・リコーダーを参考に独学でリコーダー製作を開始。1985年チューリッヒ音楽院でM. ヴァイレンマンに、1987年からアムステルダム・スヴェーリンク音楽院でW.ファン・ハウエに師事。1992年同音楽院を卒業。ミュージックアカデミーでJ.ファン・ヴィンガルデンにリコーダー演奏を師事。カルフ・リコーダー国際コンクールにて最優秀後期バロック演奏賞、1992年リコーダーアンサンブル部門第3位を受賞。1990年と1993年にはブルージュ国際古楽コンクール・ソロ楽器部門にて栄誉賞受賞。以降、主にリコーダー製作活動に事。現在、北ヨーロッパ15世紀のポリフォニー音楽を演奏するAventure メンバー。東京・アムステルダム在住。
本村睦幸 Mutsuyuki Motomura(リコーダー)
アムステルダム・スヴェーリンク音楽院卒。W.ファン・ハウエらに師事。アムステルダムを拠点とする十余年にわたる活動を経て、2001年に帰国。リコーダー音楽が花開いたルネサンス・バロック時代の室内楽の楽しみを現代に活かすことを夢見て、愛好家の方々にとっての聴く喜び、奏でる喜びの双方を見据えた活動を展開している。2019年には10年ぶりに開催された「東京リコーダー音楽祭 2019」のディレクターを務め成功に導いた。 現在は、リコーダーに本来的な小さなサロンのあり方を探る〈小さな室内楽〉シリーズを東京での活動のベースにおきながら、リコーダーの様々なレパートリーを網羅的に取り上げる〈本村睦幸リコーダーシリーズ〉や、多様な演奏家との共演を通してリコーダー音楽の可能性を追求している。る。ワオンレコードより「テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジア」、「ナポリのリコーダーコンチェルト」など多数のCDをリリースしており、各社の音楽配信サービスでも聴くことができる(Mutsuyuki Motomuraで検索)。現在は、本年5月にリリースした「フランスバロック・ソナタの展翅」が注目を集めるほか、来年は「リコーダーによるオトテール作品集(仮題)」をリリース予定。webサイトは、http://mutsuyukimotomura.com
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チケット情報
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15:00一般
15:00学生
19:00一般
19:00学生
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