緊急セミナー 「AI時代に必要な学びと探究学習」
イベントは終了しました
第一部 14:00-15:30
講演「AI時代に必要な学びと教育ー認知科学からの視点」
今井むつみ(慶応義塾大学教授)
第二部 15:45-16:15
対談「探究学習への警鐘(仮)」
今井むつみ(慶応義塾大学教授)
河添健(東京女子学園中・高校長 慶応義塾大学名誉教授)
無料:先着100名
主催 日本アクティブ・ラーニング学会 ICT教育部会
AI時代の教育学会 未来探究部会
講演「AI時代に必要な学びと教育ー認知科学からの視点」
対話型AIが大きな話題になっています。一流大学の数学の入試も高得点を取ることができるそうです。すでにアメリカでは、対話型AIを子どもの個別学習に「家庭教師」のようにして導入するアプリも実用化されています(ただしそれはchatGPTの開発に多大な資本投入をしているマイクロソフト系の会社です)。我々は、このよう度に進化したAIに我々はどのようにAIに向き合えばよいのでしょうか?教育に、あるいは自分の学びに使うことを阻止するべきなのでしょうか?教育や学びに使うとしたらどのように使えばよいのでしょうか?
昨年「算数文章題が解けない子どもたち」を上梓しました。この本では、数や量についての直感的な感覚をまったくもたない子どもが算数・数学の単元で手続きだけを覚えるように教育されるとどのような結果になるのかを詳細に分析しています。一流大学の数学の入試問題で高得点を取ることのできるAIシステムも、数や量に対する直感を持っていません。直感をもたずに数学の難問を解くことができるAIに対し、人間は最初の概念が身体化されていないと、中学、高校、大人になっても、文章題や現実の場面で数学を使った問題解決がまったくできず、算数・数学に対する「学習性無力感」(いくら勉強しても自分はできないという気持ち)を持つようになります。
本講演では、「概念の身体化」(これを認知科学では「記号接地」と言います。)をキーワードに、AIと人間の思考のしかたの違いを解説します。さらに、数、量の概念を身体化させ、自ら算数・数学を学んでいけるようにするために、教育現場や家庭でできる手立てについてお話し、学びと教育においてICTやAIとつきあうべきか提案します。
第一部 chatGPTのごく簡単な解説と特徴
第二部 chatGPTと人間の思考の違い―思考と身体の関わり方のちがいと推論のしかたの観点から―
第三部直観を育み、自ら学ぶことができる人間を育てるために教育現場でするべきこと、ICTやAIをどのように学びや教育に導入するべきか、そのときの注意点について
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