やっぱり知りたい! プラトン -イデア論編- in京都
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やっぱり知りたい! プラトンのイデア論
プラトンといえばだれでも名前は知っている哲学者の代表ですが、じつは意外と謎に満ちているのがプラトン哲学。その最たるテーマが「イデア論」ではないでしょうか。高校の世界史で覚えなければならないくらい有名で、けれど本当はそう簡単には語れない「イデア論」。一番気になるところのはずなのに、なかなか初学者向けの包括的な講義や書物はありません。今回はその「イデア論」を「プラトンの真意はいまだ分かっていない」ということから、日本や世界の研究者の先生たちはみんな好き好きに楽しく語っているのだというところまで詳しく私の感想(妄想?)を含めお話ししたいと思います。だから他のギリシャ哲学の研究者の先生方にはこの講座の内容は内緒にしてください。お願いします。怒られるから。
勿論、「一般にそうだとされているイデア論とは?」というお話からはじめますので、プラトンなんて名前しか知らないよという方、大歓迎です。もしかすると、そんな方のほうが理解がスムーズかも? というのも、「一般的にそうだとされているイデア論」はプラトンからすると恐らく大いなる誤解を含んでいるのです…。ともあれ、そんなところからお話していこうかと思います。
前編・・・・2019年2月3日(日)13:00〜15:00
「いわゆるイデア論とプラトンの描いたイデア」・いわゆるイデア論とは?
・理想かもしれないけど現実よりもっと本当に在るイデア、見えないのに
・弟子のアリストテレスの伝える師匠プラトンのイデア論
・プラトンはイデア論をこう語っている
・イデア論を「妄言」だというと怒られますので言いませんが
後編・・・・2019年2月3日(日)15:30〜17:30
・プラトンはイデア論を捨てたのか?
・そもそもイデア論に本気(マジ)だったのか?
・世界は一つじゃない! 多分二つか三つか四つ
・イデア論を超マジに受け取った哲学者たち
・プラトンという「泉」—イデア論が教えてくれるかもしれないもの
1976年生まれ。2004年、学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位修得退学。2007年、学習院大学より課程博士(哲学)を取得。現在、学習院大学文学部哲学科准教授。専門は古代ギリシャ哲学。著書に『プラトンの描いたソクラテス』(晃洋書房、2008年)が、主要な論文に「一九六四年の「アレーテイア」」(実存思想協会『実存と歴史』実存思想論集XIX, 2004年)、「おいしい武蔵野うどん」(日本うどん学会『うどん道』13, 2016年)、「アプレイウスによる哲学のすすめ」(ギリシャ哲学セミナー『ギリシャ哲学セミナー論集』14, 2017年)がある。また、共訳書のD・ベネター『生まれてこないほうが良かった』(すずさわ書店、2017年)が有名。
入門編:飲茶『哲学的な何か、あと科学とか 』(二見文庫)の「イデア論」の箇所
ネットでも読めます。
たたき台としてとか言っちゃうと失礼ですが、「一般的にそうだとされているイデア論」がうまくまとめられています。そこまで間違っていないし。
中級編:プラトン『国家』(岩波文庫、上巻)、プラトン『国家』(岩波文庫、下巻)
原典だと全10巻が二冊にまとめられています。下巻だけお買い上げいただいて、6巻から7巻にかけての三つの比喩の箇所だけでも読んで頂けると嬉しいです。
上級編:納富信留 『プラトンとの哲学』(岩波新書)
上級編にしては文章が読みやすいのですが、今回の講座をお聞きいただいた後にでもぜひ読んで頂きたい一冊です。世界でも何本かの指に入る日本が誇るプラトン研究の権威が平易な文章で哲学の(こう言い切ってよければ)神髄を語ってくれています。
番外編:斎藤忍随『プラトン』(岩波新書)および藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書)
納富先生の『プラトンとの哲学』と読み比べてみて下さい。どれが良い悪いということではなく、どれも素晴らしい新書で非常に考えさせられます。ちなみに斎藤先生が小島の先生の先生にあたります。お会いすることはなかったのですが。
主催:GACCOH
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