人間の主観的経験を聞き、書く理論をめぐって ——『質的社会調査のジレンマ』刊行記念対談 in京都
イベントは終了しました
「主観的な人間経験の科学」は可能か？ プラグマティズム哲学までさかのぼり、ブルーマー理論を徹底的に再構築する、質的調査の系譜学——岸政彦
イギリスの社会学者、マーティン・ハマーズリーの『質的社会調査のジレンマ：ハーバート・ブルーマーとシカゴ社会学の伝統』が、哲学者の谷川嘉浩さんの翻訳で勁草書房より刊行されました。
統計などの数字のみを用いた量的研究の台頭に警戒心を抱き、科学的でないと見られていた質的研究の確からしさや可能性を擁護したアメリカの社会学者ハーバート・ブルーマーが本書の中心です。
著者のハマーズリーは、彼の議論を徹底的に再構築することで、フィールドワークやインタビューなどに基づいて、個別の事例や特定の経験を研究することの意味について再考しています。
本書の刊行を記念して、哲学の研究者でありながら、社会学の本である『質的社会調査のジレンマ』を翻訳した谷川嘉浩さんの対談を行ないます。
対談相手は、生活史の研究者として知られる岸政彦さんです。
岸さんは、『マンゴーと手榴弾』などの理論的な著作を通じて、「人間経験を書くこと」について考察を深めており、哲学者とも多数の交流を持っています。
質的調査の方法について、質的調査を通じて、そして物語を通して、人間の経験を書き取ってきた社会学者・作家と、アメリカの知的伝統に掉さして研究を続けてきた哲学者とで繰り広げられる、「人間の主観的経験」をめぐる分野横断的な議論を、お楽しみください。
【出演】
谷川嘉浩
たにがわ・よしひろ
哲学者。京都市立芸術大学美術学部デザイン科特任講師。主な著作に、『信仰と想像力の哲学：ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』（勁草書房）。共著に『メディア・コンテンツ・スタディーズ』（ナカニシヤ出版）、『ゆるレポ：卒論・レポートに役立つ「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究』（人文書院）、Whole Person Education in East Asian Universities: Perspectives from Philosophy and Beyond (Routledge)など。
岸政彦
きし・まさひこ
社会学者・作家。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。主な著作に、『同化と他者化：戦後沖縄の本土就職者たち』（ナカニシヤ出版）、『断片的なものの社会学』（朝日出版社, 紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞）、『マンゴーと手榴弾：生活史の理論』（勁草書房）、小説『リリアン』（新潮社, 織田作之助賞受賞）など。共編著に、『質的社会調査の方法：他者の合理性の理解社会学』（有斐閣）、『社会学はどこから来てどこへ行くのか』（有斐閣）、『東京の生活史』（筑摩書房, 紀伊国屋じんぶん大賞2021受賞）など。
【会場でのご参加について】
・来場の際にはマスクの着用をお願いいたします。
・消毒用のアルコールをご用意しておりますので来場の際にご協力をお願いいたします。
・当日、体調の優れない場合はご来場をお控えください。
・会場参加チケットをご購入された方も配信視聴、アーカイブ視聴が可能です。
【オンラインでのご参加について】
・お申し込みは当日の12時で締め切りとさせていだきます。
・配信はvimeoの限定公開機能を使用いたします。
・オンライン参加のチケットをご購入いただいた方には、イベント開始の2時間前にメールにてオンライン会場となるvimeoページのURLを送信させていただきます。
・メールは〈gaccoh009@gmail.com〉からお送りいたします。迷惑メール等の設定により届かない事がないよう受信設定のご確認をお願いいたします。
・イベント終了から2週間後の23:59までアーカイブ視聴が可能です。
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チケット情報
このチケットは主催者が発行・販売します
オンライン参加チケット
1,300円
会場参加チケット
1,500円
予定枚数終了
販売条件
・チケットは税込価格になります ・イベント予約完了後のチケット代はご返金いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
お支払い方法
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お問い合わせ先
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