やっぱり知りたい!ホワイトヘッド 第三回「ホワイトヘッドと美学」 in京都
イベントは終了しました
この講座では、イギリスの数学者・哲学者であるアルフレッド・ノース・ホワイトヘッド(1861-1947)を取り上げます。ホワイトヘッドは、初期にはバートランド・ラッセルと共に数理論理学の記念碑的な著作『プリンキピア・マテマティカ』を書いた数学者でありながら、後年には「有機体の哲学」と呼ばれる独自の形而上学体系を作り上げた哲学者でもあります。今回の講座では、多岐にわたる彼の仕事のうち後期の哲学(形而上学)を扱います。
ホワイトヘッドの哲学はしばしば難解だと言われます。たしかに、彼の著作、特に主著である『過程と実在』は彼独特の用語に満ちており決して読みやすいものではありません。またその内容も一見非常に抽象的です。しかし、ホワイトヘッドは自身の哲学を私たちの具体的な経験に根ざし、それを新たな角度から捉え直すものだと考えていました。本講座では、このホワイトヘッドの哲学について、その方法論や彼の問題意識と共に、できるだけ分かりやすく皆さんに紹介したいと思います。
また、近年ホワイトヘッドの講義録の刊行が進みつつあり、彼の哲学の新たな側面が明らかになりつつあります。今回の講座ではこの講義録から読み取れることについてもお話しできればと考えています。
各回の概要
第一回「ホワイトヘッドと思弁哲学」では、ホワイトヘッドの哲学的な方法論である「思弁哲学」についてお話します。彼はこの「思弁哲学」を「重要な知を生み出す方法」だと述べています。この思弁哲学はどのような方法なのか、また彼がなぜこの方法を選んだのかについて、その背景や彼の問題意識と共に紹介します。
第二回「ホワイトヘッドと有機体の哲学」では、思弁哲学という方法論でもってホワイトヘッドが作りあげた体系「有機体の哲学」の具体的な内容を扱います。基本的な概念である「現実的存在」や「抱握」等について紹介し、彼の哲学の基本的な特徴について説明します。
第三回「ホワイトヘッドと美学」では、ホワイトヘッドの「芸術」の概念を扱います。彼は、「芸術」の概念を思弁哲学の方法でもって、制作/鑑賞や人間/非人間といった通常の区別を超えた独特の意味あいを持つものに作り変えました。この芸術の概念を中心にホワイトヘッドの美学についてお話します。
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日時:
第一回「ホワイトヘッドと思弁哲学」‥‥‥2021/7/3(土)18:00〜20:00
第二回「ホワイトヘッドと有機体の哲学」‥‥‥2021/7/17(土)18:00〜20:00
第三回「ホワイトヘッドと美学」‥‥‥2021/7/31(土)18:00〜20:00
第一回「ホワイトヘッドと思弁哲学」‥‥‥2021/7/3(土)18:00〜20:00
第二回「ホワイトヘッドと有機体の哲学」‥‥‥2021/7/17(土)18:00〜20:00
第三回「ホワイトヘッドと美学」‥‥‥2021/7/31(土)18:00〜20:00
ナビゲーター:
有村直輝
ありむら・なおき
立命館大学客員協力研究員。同大学大学院博士後期課程修了。ホワイトヘッドを中心に英米哲学を研究。主な論文に「ホワイトヘッドにおける形而上学と論理学 ―1924-25年の資料に基づく一考察―」(『プロセス思想』)、「ホメロスを聴くオデュッセウス:ホワイトヘッドの芸術論における病理と治癒」(『立命館大学人文科学研究所紀要』)等。
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【オンラインでのご参加について】
・お申し込みは当日の12時で締め切りとさせていだきます。
・配信はvimeoの限定公開機能を使用いたします。
・オンライン参加のチケットをご購入いただいた方には、イベント開始の2時間前にメールにてオンライン会場となるvimeoページのURLを送信させていただきます。
・メールは〈gaccoh009@gmail.com〉からお送りいたします。迷惑メール等の設定により届かない事がないよう受信設定のご確認をお願いいたします。
・イベント終了から1週間後の23:59までアーカイブ視聴が可能です。(会場参加の方もご試聴いただけます)
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チケット情報
このチケットは主催者が発行・販売します
第三回「ホワイトヘッドと美学」 オンライン参加チケット
1,200円
第三回「ホワイトヘッドと美学」 会場参加チケット
2,000円
販売条件
・チケットは税込価格になります ・イベント予約完了後のチケット代はご返金いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
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チケットの取出し方法
お問い合わせ先
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