9月の関西中医鍼灸研究会 「次世代中医学」と鍼灸治療
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9月の関西中医鍼灸研究会 「次世代中医学」と鍼灸治療
2022/9/19(Mon) 19:00~2022/9/19(Mon) 21:00
「次世代中医学」と鍼灸治療
講師 崔 衣林(サイ ウィリン)先生 (医学博士、中医師【中国】、鍼灸師【日本】)
中国から講義していただきます。
出身校:神戸東洋医療学院、天津中医薬大学、北京中医薬大学
現在、中国天龍中医クリニックにて中医診療に従事。
中国天龍中医クリニック 院長、NPO法人日本中医薬人材育成協会理事長、
世界中医薬学会連合会分会理事、日本中医薬学会評議員/国際交流委員会、
北京中医薬大学校友会副会長、天津中医薬大学日本校助教、神戸東洋医療学院研究員
「現代中医学」こそ、今の中国の最新の中医学だ!...と思われている方は多くないでしょうか?実は「現代中医学」という言葉は67年前の1955年任応秋教授の発言により普及しましたが、実際に中医学の現代化が進められたのは100年も前からでした。1879年、西洋医学の導入とともに<廃医存薬>が叫ばれ、中医学は衰退に向かい、日本においても西洋医学のみを正当な医学と認めました。そんな状況で、施今墨など華北中医請愿団は100年も前より中医学を科学的に証明し、「伝統中医学」を体系化させ、標準化教育を実施し、 「現代中医学」を確立してきました。 日本においては、1970年代に国交が回復し、日中交流が盛んになり、専門誌や翻訳書が増え、中国から焦樹徳(北京),張鏡人(上海),鄧鉄濤(広州),陸完甫(成都),柯雪帆(上海)ら一流の中医師が来日したことで、「現代中医学」が徐々に普及していきました。
近年、中国の経済発展とともに、中医学も大きく変わっているのをご存じでしょうか?2015年以降、特にコロナ発生以降の2020年より「次世代中医学」が形成されたと言えます。「次世代中医学」は、「伝統中医学」より「現代中医学」が形成される際に失ったものを再検討し、流派の違いを認め、AIやオンラインを導入し、富裕層や若者向けの中医学です。
中国での研修経験のある先生方は、人の多い、薄暗い病院をイメージされますが、今は完全予約制で、富裕層向けの内装とサービスが提供され、流派が根付き、学術研究も行われ、学術力、臨床力、経済力ともに優れたクリニックが主流です。今回は2022年現在の「次世代中医学」の現状をご紹介させていただきます。その中でも、特に鍼灸をメインに、中国現地からリポートさせていただきます。
現代中国で新しく登場した鍼灸流派 やり方もサービスも大きく変化!
続々誕生する私立クリニックが鍼灸のイメージをかえている
台頭する鍼灸流派 陰陽针灸,黄帝内针,古典针灸,谭氏针法,靳三针,五行针灸など
どんどん変わる治療空間
診療費:3分診療の保険診療(数百円)→サービスの良い自費診療(5000円~4万円)
受診:朝6時から行列→予約制
老中医:国立病院→私立クリニック
私立クリニックの形態:医師による単独開業→投資家によるチェーン展開
私立クリニックの環境:博物館のような高級感のあるクリニック VS 若者に人気なおしゃれなクリニック。
治療:学院派中医→学院派 VS 民間派 VS 流行の流派 VS AI派
※関西中医鍼灸研究会への入会をお勧めします。今回も含め2022年度の講義の要約を「中医研通信」として郵送します。「入会して参加する」「学生で入会して参加する」を選択された方は住所をメールで教えてください。郵送するためです。
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9時から19時30分
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