【連続講座】乳幼児の心の基盤づくり〜発達とアタッチメント入門〜①/①②③(遠藤利彦先生)|小学館せんせいゼミナール
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乳幼児期に特定の大人と緊密な関係をもつことを「アタッチメント」といいます。子どもが大人にくっつくという、当然に見られる行動の質が、実はその後の発達や人生にも大きな影響を及ぼすということで、保育の現場でもよく耳にする言葉になってきました。
今回の「せんせいゼミナール」連続オンライン講座では、アタッチメント研究の第一人者である東京大学大学院の遠藤利彦先生に、最新の研究事例や知見を踏まえつつ、乳幼児の心の発達とアタッチメントの重要性について基礎からじっくり解説していただきます。
赤ちゃんの脳の発育を知ることは、ヒトの不思議にふれることでもあります。様々な研究から見えてきたアタッチメントに関する豊かな知識とともに、本来の子育てのあり方・より良い保育の方法論について考えるきっかけを与えてくれる、知的刺激に満ちた講座です。
【遠藤先生からのメッセージ】
皆さんこんにちは。東京大学の遠藤と申します。この全6回の連続講座では、子どもにとってアタッチメントというものがどれだけ重要な働きをするかということの基本についてお話しできればと思っております。
アタッチメントというのは、言ってみれば「くっつくこと」です。ただしそれはいつでも、ところ構わず、誰かれ構わずくっつくということではなく、子どもが怖かったり不安だったりする時、あるいは感情が崩れた時などに、信頼できる大人の人にくっついて「もう大丈夫だ」という安心感に浸ること、それを意味します。子どもにとってはごくごく当たり前の経験です。しかし、その当たり前のことを幼少期の段階でどれだけ自然に安定して経験できているかどうかということが、私たち大人が頭で考える以上に、その子の生涯にわたる心と体の健康、そしてまた幸せの形成に対してとても大きな影響力があると、現在たくさんの研究から分かってきております。
今回は、そのアタッチメントの大切さ、そして子どもに関わる大人はどんな心構えを持って子供に接すればいいか。そしてアタッチメントがどんな子どもの心の力を伸ばすことに繋がるか、そんなところをお話できればなという風に思っております。(談)
【対象】
保育士、幼稚園教諭、小学校教師、保護者のほか、子育てに関心のあるどなたでもご参加いただけます。
【参加方法】
オンライン
ライブ配信→zoom(講座の前日までにURL等送付)
見逃し配信→Vimeo(ライブ配信終了後にURL等送付)
【開催日時・テーマ】
※このページは「第1回のみ」「第1•2•3回セット」のお申し込みページです。
- 第1回 3月18日(月)19:00~20:30
他者との関係の中で育つ子ども - 第2回 4月22日(月)19:00~20:30
アタッチメント:生涯にわたる幸せの揺りかご - 第3回 5月20日(月)19:00~20:30
アタッチメントと「安心感の輪」 - 第4回 6月17日(月)19:00~20:30
「情緒的利用可能性」と自発的遊びの大切さ - 第5回 7月22日(月)19:00~20:30
アタッチメントの個人差と養育環境 - 第6回 8月19日(月)19:00~20:30
家庭と園:二つの社会的世界に生きる子ども
※各回ともライブ配信日から2週間の見逃し配信付きです。
※全6回予定。各回ごとに独立したテーマとなりますが、続けての受講をおすすめします。
【個人受講料】
各回 2,500円(税込)/1名
第1•2•3回セット 6,600円(税込)/1名
★第2回のみ申込ページへ>>
★第3回のみ申込ページへ>>
★第4回のみ、第4•5•6回セット申込ページへ>>
★第5回のみ申込ページへ>>
★第6回のみ申込ページへ>>
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団体受講
園単位でのお申し込みも承ります。
園・施設単位で複数人での受講をご希望の場合は下記「団体受講申込フォーム」よりお申し込みください。
【団体受講料】
各回 7,500円(税込)/1園
第1•2•3回セット 19,800円(税込)/1園
※受講人数制限はありません。
※お支払い方法は請求書払いとなります(国内園のみ)
※グループ園の場合は1施設を1園として承ります。
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【講師紹介】
遠藤利彦(えんどう・としひこ)
東京大学大学院教育学研究科教授。東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(Cedep)センター長を兼務。専門は発達心理学、感情心理学。おもな著書に『赤ちゃんの発達とアタッチメント』(ひとなる書房)、『「情の理」論』(東京大学出版会)、『入門アタッチメント理論』(編・日本評論社)などがある。
【各回の内容】
<第1回>
他者との関係の中で育つ子ども
ヒトの子どもは生物学的に見ると、とても未熟で脆弱な状態で生まれてきます。周囲の大人からの配慮、そしてその大人との緊密な関係なくしては、生存し成長することはできません。とりわけ、怖くて不安になったときに、しっかりとくっついて確実に安心感を得られる他者との関係(アタッチメント)は欠かせないものです。この回では、まずはアタッチメントとは何か、なぜ大切なのかについて概説します。
<第2回>
アタッチメント:生涯にわたる幸せの揺りかご
現在、世界ではさまざまな目的をもった長期縦断研究が展開されています。そうした研究を通して、乳幼児期にどれだけ自然で安定したアタッチメントを経験できているかということが、その後の生涯にわたる心と身体の健康、あるいは幸せの形成に深く関係しているということが明らかになってきています。この回では、縦断研究の中でも、「剥奪研究」(普通だったら経験できて当たり前のことが奪われてしまったときにその後、何が起きるか)と「介入研究」(普通だったら経験できないようなことを経験させてみたら、それがその後、どんな効果をもたらすか)の代表的なものにふれながら、アタッチメントのきわめて重要な役割について解説します。
<第3回>
アタッチメントと「安心感の輪」
安定したアタッチメント経験の蓄積は「何かあったらあの人のところに行けば大丈夫」という見通しを子どもにもたらします。そして、その見通しが成り立つとそれに支えられて子どもは積極的に探索を行い、いろいろなものにチャレンジすることができるようになり、徐々に「一人でいられる力」を身につけるようになります。こうした発達のプロセスにおいて、大人は、子どもにとっての「安全な避難所」と「安心の基地」としての役割をバランスよく果たすことが重要です。子どもは怖くなり不安になると「避難所」に戻り、元気を補給すると今度は同じ人を「基地」にしてそこから好奇心の塊になって駆け出していくのです。これらのことが、日常、何回も繰り返される様を「安心感の輪」と呼びます。この「安心感の輪」がスムーズに回っていることこそが、子どもの健やかな発達の鍵になることについて説明します。
【視聴方法・ご注意・お願い】
「せんせいゼミナール」は、小学館がプロデュースする保育者と教師のための研修講座シリーズです。信頼できる専門家や力のある実践者を講師に迎え、先生方の悩みや学びたい気持ちに寄り添う講座をお届けしています。
【主催】
小学館 教育技術編集室
せんせいゼミナール
https://kyoiku.sho.jp/senseiseminar/
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チケット情報
このチケットは主催者が発行・販売します
乳幼児の心の基盤づくり〜(遠藤利彦先生)第1・2・3回セット
6,600円
乳幼児の心の基盤づくり〜(遠藤利彦先生)第1回(3/18)のみ
2,500円
お支払い方法
- PayPay(残高/ポイント)
- Yahoo!ウォレット(クレジットカード)
-
Yahoo!ウォレットに登録されたカードのみ利用可能です。詳細はこちらをご確認ください。
チケットの取出し方法
お問い合わせ先
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